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十話 説明回(前半)

着替えが終わり、家のなかに入ると、レイルは古びたベッドのうえで寝ていた。



「終わったよ。」

そう言い、起こそうとして体を揺するがレイルは起きない。それどころか、どれだけ揺らしても声をかけても全く反応がないのだ。


「ねぇ、起きて。おーい、おーい。」


更に激しく揺らしても全く反応しない。


「はぁ~、もうなんなのこいつ?反応してよ~。」


そして、段々と叶にもフラストレーションがたまっていった。


「いい加減に、起きろ!」


そしてついに腹パンした。


「ぐおっ!?」


「やっと起きたね。」


清々しい笑みを浮かべながら叶はレイルに話しかけた。


ゴホッ、ゴホッと咳き込みながらレイルは、

「なぜ…こんな起こし方を…」


「起きない方が悪い。」


「それは…仕方無いだろう?君が着替えるところをみないようにするために魔法で自分のことを眠らせてたんだから。」


「だとしても寝すぎ。」


「いや、魔力を注げば弱めの催眠や幻惑系統ならすぐに起こせるからそれで起こして貰おうかなと思っていたんだけど…もしかして知らなかった?」


「…なにそれ?」


「…君たちを召喚した人達は何を考えているんだ?そのくらいは基本じゃないのか?」


「あ~っと、えっとそれはね、私が聞いた話だとね、お姫様になんか闇を払う?ために召喚者が必要っていう予言が来たからとかなんとかいう理由で召喚されて、魔法のそういう対処法とかはほとんど教わってなかったんだ。なんか鑑定されて強いスキルを持ってた人だけ選ばれてその人達を勇者一行だとかいって王城の中で育てて、他の人達はいきなり魔物と戦わされて終わったらまた王城に戻る生活の繰り返しだったよ。」


「じゃあ叶さんはその勇者一行には選ばれなかったんだ?」


「そうだよ。スキルがわからなかったんだって。でもなんかひどいよね、なにもわからないからってみきりをつけて捨てるって。まぁそのお陰であの猿の集まりから逃げれたんだけどね。」


「猿の集まりって……まぁ、とりあえずこれからしばらくは一緒に行動するんだ。ある程度魔法についてとか教えながら行こうか。」


「詳しいの?」


「まぁ、これでも元は貴族の生まれだったからね。」


レイルは少し寂しそうな顔をしながらそう言った

私はそれに気づいていないふりをしながら、


「それじゃあ、よろしくお願いします。レイル先生?」



からかうようにそう言った。

話が全然進まない…

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