表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
73/152

カリンとミツハ

 ナムチさんの話によれば、オエドの将軍家の軍勢が魔王率いる妖し達に破れてしまってからは、世に隠れていた妖し達も表に出始め、オエド以外の地域に出没するそれらの数も増えていった。この都の周りなどはそれ程でもないが、オエドの周辺にはかなりの数の妖し達が現れており、それらからオエドを防衛する為に将軍家は、他の地域にまで兵を回せなくなっているらしい。そういう状況なので仕方なく、俺達がいた国に救援要請をしたという話だった。

 俺達の最初の目的としては、オエドへと向かい将軍家の協力を仰いで、なんらかの対策を立てるへぎでがしょう、とナムチさんに言われた。将軍家へはその旨の使者をこちらから出しておくと約束してくれた。

 かなりざっくりとした目的のような気がするが、東へ行かないと細かい情勢は伝わりづらいので、仕方ないのかもしれない。

 説明が粗方(あらかた)済むと、ナムチさんは手をさっきのように二回叩いた。すると、天井から何かが二つ、フワリと床に落ちた。それはナムチさんの後ろ斜め左右で一つずつ、ピタリと止まっている。それは二人の女性だった。

「……この二人は皇家の隠密でありまして、貴殿等の案内役としてお付けいたします。道案内以外でも役に立つ事がありましょう」

 何かが落ちてきた事にビビっていたが、それを聞いて安心した。隠密という事は、忍者みたいなものかな?ナムチさんの左斜め後ろにいるのがカリンという名の子で、右斜め後ろにいるのがミツハという名だと紹介された。驚いたのが二人の顔が瓜二つだった事だ。彼女達は双子だと説明された。


挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ