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異世界に転移した俺は美少女たちとニャンニャンしたい  作者: 雑草という名の草
第五章 スメラギ神国編
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都へ

 オザカから二日程歩いて、神国の国主たる(すめらぎ)()(みこと)が住まう『(みやこ)』までやってきた。

 都は碁盤目のように区画が整理され、道沿いに建物が整然と建ち並んでいる。港町のオザカとは違い、町はかなり落ち着いた雰囲気がしていた。ここの町の人達の格好は、ニニギ達と同じような飛鳥人っぽい格好がほとんで、着物姿の人達の数はかなり少ない。

 都の門を過ぎ真っ直ぐ進んでいく。そのうち正面に、国主が住んでいるという皇宮が見えてきた。道を進んでいる際に都の人達からかなり注目されていたが、特にアーリエがに注目する人が多い様だった。金髪碧眼(へきがん)で耳の長いエルフのアーリエは、こちらでも珍しいのかもしれない。


 皇宮を囲っている塀の真ん中にある大きな門を、馬を下り潜ってみると、すぐに大きな前庭に出た。その向こうには横に広い、大きな建物がある。

 馬を一緒に来た使者一行の一人に預けた後、建物の正面まで続く石畳を渡り、小さな木製の階段を上って建物の中へと入った(高床式なので、建物は地面から少し高くなっている)。

 建物にはいくつもの(むね)があり、それを渡り廊下で繋ぐ構造になっている。ニニギは中に入ると、すぐに到着した事を上の者に報告しに行くと言い、玄関まで迎えに来てくれていた使用人のような人に向かって、「俺達を控えの間へ案内をするように」と指示をしていた。

 廊下をくねくねと渡り歩き、どこかの部屋まで案内される。そこで皇ノ命との対面まで待たされる事になった。部屋の中の床には畳が敷き詰められており、その上に直に座って(くつろ)ぐというスタイルのようだった(要はただの和室だ)。

 待っている間、給仕(きゅうじ)の女性がお茶を運んできてくれたりしていたが、けっこう長い間待たされているので、プロヴダが目に見えてイライラしてきている。大人しくジッとしているのが苦手な娘だった。アーリエとワタナベさんは落ち着き払い、出されたお茶を静かに(きっ)していた(たまに(かわや)へは行っているが)。

 二時間ぐらいしてから、やっと案内役の女性が、俺達を呼びにやって来た。女性の後ろかゾロゾロと付いていく。やがて、皇宮でも奥まった所にある、大きな板間の部屋まで案内された。板間の床には円座が置かれており、入ってきた出入り口から正面に見て左から、俺、アーリエ、プロヴダ、ワタナベさんの順に座る。

 前方には少しだけ高くなった段があり、その下の右脇にニニギ、左脇には老人が座っていた。

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