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東方よりの使者

 あの事件から数日後、俺は城でそれなりに忙しい日々を過ごしていた。

 王様によくわからない宮廷行事で狩り出されたり、こちらの文字の読み書きを学んだり、剣の素振りをちゃんとしたりなどだ。

 アーリエからたまに彼女達の様子も聞いていたが、アーリエは自分の店を出す為に、王都の城下町で手頃な物件を探している最中らしかった。なかなか思っているような良い物件が見付からずに苦労しているらしい。


 ある日、城の自分の部屋で家庭教師から文字を習っていると、王様から呼び出しをされた。

 すぐに文字を習うのを止め玉座の間へ行ってみると、王様といつものメンバーの他に見慣れない格好をした人物がいる事に気が付いた。王様の前に立っているその人物は、切れ長の目をした細面(ほそおもて)の男性で、どこかの民族衣装のような物を着ている。その衣装は俺が昔、学校の教科書などで見た事がある、古代の日本人の格好によく似ていた(聖徳太子とかがいたぐらい時代のやつ)。頭には布製の冠のような物も被っている。

「オォ!おいでくださりましたか、勇者殿。急ですが、早速こちらの方を紹介させていただきますぞ。こちらはこの国より東方の海上にある島国、『スメラギ神国』からいらっしゃられた使者殿ですじゃ」

 どこかで聞いた事があるような名前の国だが、どこで聞いたのかは思い出せない。エキゾチックな雰囲気を漂わせたその使者の人は、王様から紹介をされた後、俺に向かって深々と頭を下げた。

「アナタ様が貴国の勇者様であらせられますか。私はスメラギ神国の国主たる、(すめらぎ)()(みこと)より使者の任を(たまわ)っております、『ニニギ』と申します」

 使者の人からそう言われた後、俺も急いで頭を下げ、シドロモドロで挨拶を返す。

「今回、使者殿がわざわざスメラギ神国より、この国においでなされたのは訳があっての事なのですじゃ。その訳とは……」

 王様が続いて何かを語り始めた。なんだか嫌な予感がする……。


挿絵(By みてみん)

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