また王都帰還
村人や兵士達に怪我人はほとんど出ず、被害を受けたのは、あの4人だけの様だった(チビの生存はまだ確認できていないが、それは村人達に任せる事になった)。村の中にはトラックの残骸が、そこらかしこに転がっているが、家屋への被害は意外と少ない。転移者に集中して降っていたからかもしれない。
その後、村は集めたトラックの山を観光名所にしたり、トラックの部品を土産物として売ったりと、なかなか逞しくやっていたようだった。
翌朝、村人達から礼を言われ、兵士達と一緒に王都へと帰還する。
「あの4人は結局、何だったんですか?」
俺達は馬で兵士達と相乗りしてきたが、みんなで帰る為に馬には乗ったとしても、ゆっくりと進んでいる。そんな中でアーリエから、そう尋ねられた。
『奴等は実際には会った事がない、文通相手みたいな物だ』と、俺は答えていた。
「……アナタが居た本当の世界からやって来た方々だったんでしょうか?もしかして、その時の記憶が戻られたんですか?」
ズバリ聞かれた。まぁ、奴等がそんな話をしていたからしょうがない。
「ちょっとだけ思い出していたような気もするけど、頭を打ったせいでほとんど忘れちゃったかもしれない……」
なんとか誤魔化そうとシドロモドロで言った。アーリエにはそれ以上の追求はされず、そのまま何事もなく王都に帰り着いていた。
王都に帰ると、すぐに王様への報告が待っていた。アーリエやプロヴダも王様の前まで一緒に付いてきてくれ、口下手な俺に代わって、王様や将軍や大臣達に事の経緯を報告してくれた。自称AKB四天王の正体に関しては、「異界から勇者を追ってきた悪魔たち」というような設定で説明してくれた為、王様達からはなんとか処理する事が出来た事に対しての、最大限の賛辞を与えられた。
そんな訳で王宮では事件の解決を祝い、またパーティーが行われた。
王都の城下町でも今回の事件の顛末が知れ渡り(アーリエが語った内容)、その話を元とした演劇なんかが劇場で披露されていた。
内容も俺やアーリエやプロヴダが、技や魔法を駆使して凶悪な悪魔達と戦う、超大作ファンタジーのような物語になっていた。




