コカトリスの皿
沼地の側でコカトリスの解体を行った。コカトリスのどの部位が美味しのかよくわからないので、とりあえず色々な部位を持って帰る事にする。コカトリスの血は毒だとアーリエが語ったので(焼けば無毒化するらしいが)、軽くする為にも現地でちゃんと抜いておく。
付近に生えている枝や蔦を使い背負子を作り、葉っぱで巻いた肉をそれに持てるだけ乗せてから、また蔦で括りつけ担ぐ。力が強く体力もあるプロヴダが、ほとんど肉を担ぐ事になったのだが、斧の重量と合わせてもけっこうな重さになっている。しかし、プロヴダは鼻歌混じりにその荷を担いでいた。
森の中で背負子を作る為の材料を集めている時に気付いた事だが、大きな樹の根元にこれまた大きな卵があるのを見付けた。もしかするとこれはコカトリスの卵で、これを守る為に森から飛び出してきたのかもしれない。コカトリスは番で卵の番をするそうなので、雌のコカトリスが卵を守ってくれる事を祈りつつ、それには手を付けずに帰った。
夕方までには、なんとか宿に帰り着いた。途中、町でいろんな人にすれ違ったが、皆一様にプロヴダの背中に括り付けてある荷を見て驚いた顔をしていた(コカトリスの頭を、プロヴダの荷の天辺に括り付けてあったからでもある)。
コカトリスの肉は料理対決に使う分以外は、ほとんど宿屋の人に分けてあげた。宿泊費と肉の代金を相殺してもらい、さらには宿屋の人が自分達が調理に使う分以外の肉を肉屋に卸し、その代金を俺達に払い戻してくれたので、けっこうなお金が懐に入ってきた(料理対決で使う分の肉は、アーリエが魔法で凍らして保存している。魔法の威力が弱いのでかなり時間が掛かったが)。




