魔導都市
アーリエ達が王都を出発してから、だいたい三ヶ月。様々な苦労はあったが、やっとカルダモンに到着する事ができた。
カルダモンは魔導都市の名の通り、かなり大きな石造りの街だった。王都の街と似ている部分がかなりあるが、王都よりも高い建築物が多い。それが渡り廊下や階段、細いトンネルなどで入り組んで作られている。王都が石を組んだ建物が多かったのに比べ、カルダモンはモルタルで固めたような材質の建物が多かった。王都が背の高い草むらのような街並みなら、カルダモンは『深い森の中』といったような印象を受けた。街行く人も魔導師ような長いローブを身に纏った者が多くいる。
アーリエ達はカルダモンに着くと、まずカルダモンの街を囲う塀にある入り口を通って中に入らないといけない訳だが、入り口には門のような物がなくトンネルのような口がぽっかりと空いているだけだった。そこを少し進むと大きな扉の前に出た。そこには門番であろう者が待機しており、その者に王都で貰った身分証明書を見せた(門番は王都なら兵士が担当していたが、カルダモンではローブを纏いとんがり帽子を被った男が担当していた)。するとなにやら首から提げるメダルのような物をくれた。それは、この魔導都市に滞在する為の許可証のような物らしい。そして、大きな扉が自動的に開き始めた。
すると目の前には、先程書いたようなカルダモンの街並みが広がっていたのだった。




