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修業的毎日

 そんな訳で、俺の慌ただしい修業の日々が始まった。初日にご飯を御馳走になっているときに知ったのだが、『この寺には爺さんが一人だけで住んでいる』、という訳ではなかった。爺さんの世話をする為に、小坊主が一人だけいた。名前を珍々(ティンティン)というらしい。年は10歳ぐらいで、爺さんと同じように坊主頭だ(爺さんは髪を剃っている訳ではないのだろうが)。

 翌日から珍々と一緒に、朝から晩まで寺の雑務や修行を行った。朝、太陽が昇るのと同時に目覚め、すぐに寺から山の(ふもと)まで(寺は少し小高い山の山頂付近に建っている)往復で走らされる。その後は朝食の用意をし、それを食べてからは、寺の各所の掃除をする。寺は大きいので二人で掃除するのは大変だった(その為に修行に誘われたのでないだろうか?)。そして、俺には馴染みがない変わった筋トレメニュー(腕を前に伸ばした状態で足を肩幅まで開き、それから少し腰を屈め、そのままの姿勢で長時間耐えるメニューや、鉄棒のような物に膝を曲げて逆さにぶら下がり腹筋をするメニュー、足の先に重りを付けてひたすら上げ下げするメニューなどだ。後、柔軟体操も入念に行った)をした。それを毎日ひたすら行った。


 そんな毎日を繰り返していると、俺の身体もかなり引き締まっていった。

「ホッホッホッ、やっと少しは身体が出来てきたようじゃのぉ。遠い国から来た勇者じゃと聞いておったから、少しはクンフーを積んでおるのかと思えば全然じゃったからなぁ。これで少しはマシな修行ができるじゃろう」

 この寺に入ってから一ヶ月目に、爺さんからそう言われた。とりあえず寺の前の大きな庭で、爺さんと組み打ちの修行を行う事になった。二人で向かい合って、俺は拳を前に構えた。爺さんは、『掛かってこい』という意味の手の平を上にして、チョイチョイと手招きをした。俺は爺さんに一心不乱に向かっていくが、俺の攻撃は全然爺さんに当たらない。それどころか軽く返されて転がされてしまったり、組み伏せられたりしていた。

 それからは筋トレメニュー以外にも、飛び出した棒がいくつも付いた立てた丸太に、拳打や蹴りを打ち込む修行。いくつも立てた高い棒の上を、落ちないようにバランスを取りをつつ、構えを崩さずに渡る修行などもしていた。

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