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中華大作戦④

 みんなと別れて俺は一人、アルジェの町に旅立つ事になった。アーリエとプロヴダよりも先に旅に出る事になったので、アーリエ達に見送りをしてもらう事になった。アーリエ達はわざわざ城門まで俺を見送りに来てくれていたのだが、「生物(なまもの)には気を付けてくださいね」とか、「火の始末はキチンとしましょう」とか、俺の母親のような事を細々(こまごま)と言ってきた。

 俺は例のクソ馬に乗りながら、ポクポクと道を進んでいる。(うまや)なぞ俺たちの借りている家にはないので、馬はお城で面倒を見てもらっていた。

 そういえば、あの夜からサクラコとは会っていない。だいたいの旅立つであろう日にちは、あの時に伝えていたのだが、詳細な日付までは伝えていなかった。連絡するにも、彼女の所在がわからないので仕方がない。なんだか(たぶら)かされているいるような気もするが、一度請け負ってしまった事なので、このまま乗せられてみる事にする。

 一人旅の最初の夜、野宿の為に焚き火をして、その側でボンヤリしていると、かなりの寂寥感に見舞われた。やはり、アーリエ達が側にいないと寂しい。綺麗なはずの星空も、妙にくすんで観えていた(こんな時はクソ馬でも、側にいるのは助かった)。


 アルジェの町に無事には到着した。たまにモンスターに遭遇しそうになったりもしたが、クソ馬を走らせたおかげでなんとか逃れた。

 アルジェの町は前に来たときと別に変わっていない。とりあえず前にも泊まった宿屋に行き、部屋を取った。宿屋では大歓迎をされ、町にお触れまで出されそうになったのだが、俺は慌てて止めるようにお願いした。

 それからすぐに、サハテの神殿へと向かう。ファディールちゃんにすぐに会えるかわからないので、予定をお伺いしなければならない(まぁ、俺は勇者なので、すぐに会える事を期待してはいたが)。

 サハテの神殿の入り口には、あの長い帽子を被った神官服の人が立っていた。()()()のように真面目に仕事をこなしている。

 神官服の人に声を掛けると、やはり驚いている。俺の事を(ねぎら)い褒め讃えてくれているのだが、用事を早く済ませたい俺は話を遮り、ファディールちゃんに会わせてもらえるように、お願いした。

 神官服の人はすぐに奥へと行き、しばらくしてから帰ってきた。ファディールちゃんは前と同じく、すぐに会ってくれるらしい。

 またサハテの神殿の奥まで行き、あの記憶を映す鏡があった大きな部屋まで連れて来られた。ファディールちゃんは前の時と同じように、すでに鏡の前に立っていた。

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