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夜の訪問者⑥

 いきなり俺たちの家を訪ねてきた吸血鬼のサクラコは、

「しかし、今のままでは勇者殿が弱過ぎる様じゃ。前の勇者は、ワシと渡り合えあえる程に強かったのものじゃが……。お主がこのまま『カルダモン』へ行った所で、何もできぬやもしれん」

「それなら、何故ワタシたちに依頼されるんですか?アナタ方だけでは無理なんでしょうか?」

「『カルダモン』の連中は、ワシのような異形な者を毛嫌いしておってな。今は誰でも入れるような状態にはなっておるが、ワシが行くと察知され、警戒される可能性が高い。じゃが、お主ら程の評判は、『カルダモン』にも伝わっておる。行けばむしろ歓迎されるじゃろう」

 結局は、なんやかんやで引き受ける事になってしまった。引き受けた大きな要因は、アーリエが『カルダモン』に行ってみたいと言い出したからだ。昔から『魔導都市』と呼ばれる程に魔法技術が進んでいる『カルダモン』には、行ってみたいと思っていたそうだが、エルフも『カルダモン』の人間からは差別されるらしい。それで行くのを諦めていたが、今がその『カルダモン』に入る為の、チャンスになっている。この依頼を受けなくてもアーリエは、『カルダモン』に行きそうなので、それなら成功するかどうかはわからないが、依頼を引き受けて『カルダモン』を行ってもいいかもしれないと思った訳だ(最悪、依頼にかなりの危険が伴うなら、『聖杯』奪取は諦めればいいし)。


 それで俺は、再度修業し直すべく、1人で戦士の国へと赴く事になった。サクラコが俺に剣を教えればいいのではないかと思うだろうが、サクラコは、

「ワシはちょっと忙しいから」

と、言って断られた。

 それでプロヴダが、「戦士の国には剣術を教えてくれる人もいる」と言ったので、また戦士の国まで剣を教わりに行く事になった。そんなに『カルダモン』で祭りが始まるまで時間に余裕があるのかという、

「お主ら、『時を司る女神』の巫女と知り合いじゃろ?あの巫女には、遠く離れた地に一瞬で送り込めるという力があるんじゃ。じゃから、勇者殿は戦士の国へ1人で修業に行き、祭りが始まりそうになれば、時の巫女にカルダモンへと送り込んでもらえばいい」

 そんな感じの話になった。

 またサクラコには、

「お主は『聖剣』を所持しとる様じゃが、その力を上手く引き出せてはおらんのじゃないか?本来、『聖剣』は凄まじい力を持っとるはずじゃ」

 前にスメラギ神国で使ったような力の事かと聞くと、

「それとはまた別の力でじゃ。それは初心者用の仕組みのような物で、聖剣が本当にお主を主だと認めれば、真の力を引き出せるはずじゃ」

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