アーリエの冒険
アーリエは旅に出る事になった。
村は無傷で済んだが、森を焼いてしまった事で、村人達から白い目で見られるようになってしまっいた。伝統あるこの村で森まで焼いてしまったエルフは、アーリエただ一人しかいなかったからだ(アーリエも森まで焼くつもりはなく、そこまで罠に火力があるとは思ってはいなかったが)。
祖父はなんとか村人達へ取りなしをしてくれていたが、アーリエはこの村を出ていく決心をした。古い慣習が蔓延るエルフの村に飽き飽きしていた事もあるし、半分人間であるアーリエは外の世界に憧れてもいたのだ。母親や祖母、祖父は旅に出る事を強く止めた。だが、アーリエの決心は揺るがなかった。結局はアーリエの父親を探すという事を名目に、旅に出る事を許可してしまった。
アーリエは母親達に見送られ、旅路へとついた。森を出てからは、ただひたすら東南の方へと向かう。そちらの方角にある人間達の国に、アーリエの父親が住んでいるはずだと、母親から聞いていたからだ。アーリエは自分の長い耳を隠す為に、フードを付きのコートを目深に被り旅をしている。路銀は母親達から貰った物と、エルフの村で集めていた魔力の篭もった希少な宝石などを売ってなんとかしていた。
旅は最初の頃は楽しかった。観る物すべてが新鮮であり、刺激的だった。だが、旅を進めるにつれ思い掛けないような苦労をする事もあり、村を出た事を後悔したりもする。しかし、旅慣れるにつれ、そう思う事も少なくなっていった。
そして三週間程した後、父親がいると思われる人間達の国へと辿り着く事できていた。




