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それからの事

 あの後、村長が報酬として、幾許(いくばく)かの銀貨をアーリエに渡していた。アーリエはゴブリンを退治できたという訳ではないので、それを受け取るのを遠慮していたが、村長は無理矢理のようにそれを渡していた。銀貨は村の人達がちょっとずつ出し合って集めた物らしい。

 それから数日して、あのゴブリン達が村へ謝罪の為にやって来たらしい。昼間からボスゴブリンが、すべてのゴブリン達を引き連れ(ボスゴブリンを含めても全部で6匹程だが)やって来ていた。若者への慰謝料として、幾許かの金貨を村長に渡したという(金貨はゴブリン達が住む洞窟にの宝箱に、何故か入っていた物らしい)。今後は物々交換などで村の人と、物のやり取りもしたいと、村長に頼んでいた様だった。


 村で説明会が終わった後、俺たちはアーリエの自宅に帰っていた。

 家に帰り着くとすぐに、俺は二階へと上がり、ベッドの上で横になった。俺が昨日からの疲れで、しんどそうにしていたので、アーリエがベッドで休む事を勧めてくれたからだ。昼を少し過ぎたぐらいに起き出すと、アーリエが昼食を用意してくれた。

 一緒に食事を取っていたアーリエに、今回の事で少し疑問に思っていた事を聞いてみた。何故、例の村の若者があんなに、『金の杖』に怯えていたかなどだ。

 それは若者が、ゴブリンに()()()()されてしまったせいで、『男根恐怖症』のようなものになってしまったからだと、アーリエは言った。つまり、男根に似た形の物に恐怖感を抱いてしまうのだという。アーリエは説明会が始まる前に集まっていた若者の母親に、若者から少し離れて話を聞いていた。若者は自分が下の用を済ます時でも、母親に付き添ってもらい。母親に自分の物に手を当ててもらい、用を済ましていた様だった。そして、『金の杖』や蛇などに怯えた事。それらの事柄から推理すると、若者は『男根恐怖症』になっているとわかったそうだった。アーリエが男根の形を知っている事に驚いたが、リアルで成人のを観たのは、俺のパンツを脱がした時が初めてらしい(書物などで観た事はあるらしいが……)。

 後、あの村の村長が言ったように、いっそゴブリンをすべて退治した方が良かったのではないかという件についてだ。


 アーリエはどちらかと言えば、村の若者に非がある状況で、ゴブリン側だけを強く罰するのは、嫌だったからだと言った。アーリエも過去に何かあったのかもしれないが、できれば異種族交流をして、今後は仲良くやっていって欲しいと思っているそうだ(俺も迫害されてきた者として、その考えには強く凶漢できる)。


 それからは、今後の俺の事についての話をした。

「やはり、ワタシは西にある街に一度、行ってみるべきだど思います。西の街には、時を(つかさど)るという女神様を(まつ)る神殿があり、そこには人の記憶を覗く事ができるという巫女様がいらっしゃいます。そうすれば、問題もほぼ解決するでしょう」

 アーリエからは、そんな風に言われたが、は、俺はこのまま彼女と暮らしていくのも悪くないと思い始めていた。だが、考えてみると街のような人が多い場所の方が、俺の『モテモテスキル』も、効果を発揮するだろう。街に行くのを断るのもおかしいし、ここは行ってみる事にしておくが、本当に記憶を覗かれるのは少し拙い気もした。

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