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オエド帰還

 エネルギーの迸りが途切れた後、俺はとんでもない疲労に襲われ、膝を突いた後にぶっ倒れてしまった。パワーアップするのは、前勇者のおっさんが言っていた通り、身体にかなり負担がかかるらしい。意識が飛びそうになる程の疲労で、まったく身体を動かせそうにない。

 脱水症状も起き、このままでは死んでしまうんじゃないかと焦っていた時、誰かが俺の身体を仰向けし、口移しで水を飲ませてくれた。極度の疲労で目を開けていられなかったので、誰が飲ませてくれたのかはわからない。水を飲んでしばらくすると、目を開けれるようになったので目を開いてみると、俺を見下ろしている三人の女性が姿が映った。それはアーリエとカリンとミツハだった。

 カリンとミツハは、今までどこに行っていたのか?後で聞いてみた所、二人は俺達と魔王の戦いを見付からないように観察しながら、魔王に隙があれば不意打ちをしようと、チャンスを(うかが)っていたらしい。

 アーリエとカリンとミツハは、倒れていた仲間達を視にいった。アーリエが回復魔法を掛け、カリンとミツハがみんなに気付けして起こしていく。気を取り戻した仲間達は、アーリエやカリン、ミツハから事の顛末を話され、俺の回りに集まり俺を称えてくれた。俺は疲労で動く事ができないので、横になりながらその賞賛を受けた(ほとんどカニカニモグモグのおかげだが)。動けない俺を新次郎さんが背に()ぶってくれる。みんなでそのまま洞窟を入り口の方へと引き返していった。

 妖しの集団と戦った辺りまで戻ってくると、源安さん達が妖し達に、後一歩の所まで追い詰められていた。もう火炎放射機の燃料がないらしく、みんなで集まって妖し達に向かって棒を振ったりして抵抗をしている。俺達が戻り魔王を倒した事を妖し達に伝えると、妖し達は蜘蛛(くも)の子を散らすように退散した。

 それから、源安さん達と寄り添い、共に勝利の喜びを分かち合った。

 そして、俺は動けるようになるまで大門さんの子分達に順番に担がれながら、オエドへと帰ってきていた。


 オエドでは魔王が倒れた事を知った町民達が、お祭り騒ぎをしていた。どこの界隈に行っても見世物芸があったりと、盆と正月が一辺に来たような賑わいをしている。この都市では勝手なお祭り騒ぎは御法度(ごはっと)になっているらしいのだが、そんな事はお構いなしだ。

 俺はその模様を、宿でアーリエ達から聞いていた。俺は帰ってきてから宿で寝てばかりいたからだった。例のパワーアップの影響が抜けきらず、体の節々が激しく痛む。宿の階段を上り下りするのも一苦労だった。やはりパワーアップは、ここぞという時にしか使わない方がよさそうだ。

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