閑話3 異世界魔王様奮戦記 その1
日々頑張る皆様へ、聖夜に絵本のプレゼント・・・(絵はありませんが(^^;))
少年は幸せでした
少年の住む国は、とても豊かでした
つめたくてきれいな水も、すぐのむことができます
おながかすいても、たくさん食べるものがあります
戦争もなく、あらそいの少ない国でした
しゃべることばがちがっても、肌の色がちがっても友達になることができました
少年は幸せでした
でもある日、少年は目を覚ますと異世界の魔王様になっていました
「魔王様!人間どもをほろぼしましょう!」
魔族のかんぶは、とてもおそろしいことをいいました
少年はとてもこわくなりました
「どうして人間をほろぼさないといけないの?」
少年はたずねます
「人間は魔族を見るとおそってきます。生きるためには人間をほろぼさないといけないのです」
魔族のかんぶはいいました
じぶんたちがおそわれるから、人間をほろぼすと
じぶんたちが生きるために、人間をほろぼすと
どうして人間はおそってくるんだろう?
はなしあえばなかよくなれないのかな?
少年はとてもふしぎでした
「おもしろいおもちゃをつくったよ!いっしょに遊ぼうよ!」
少年は人間のまちにじぶんで作ったおもちゃをもって出かけて行きました
でも
「わ~、魔王がきたぞ~、にげろ~」
「悪い魔王がきたぞ! やっつけろ!」
だれも話をきいてくれません。
それどころか、少年は何もしていないのに、人間たちは少年を殺そうとおそいかかってきます
少年はあわてて逃げます
「どうして人間となかよくできないんだろう。ぼくはみんなとなかよくしたいだけなのに」
少年はつらく苦しくて泣きました
こころが折れそうになりました
なにもかも投げ出して逃げてしまいたくなりました
でも少年は踏みとどまります
なぜなら少年は魔王とよばれているから
少年が逃げ出してしまえば、きっと魔族と人間は戦争をしてしまう
人間と魔族が殺しあう
それはとてもかなしいこと
それはとてもつらいこと
それはとてもくるしいこと
もたらしてはならない
きずつけあってはだれも幸せにならないと少年は知っているから
少年は前を向きます
たとえ嫌われても、怖がられても、石をなげられても
きっといつかみんなとなかよくできることを信じて
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