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第24話:雨の日曜日

 七月二十七日日曜日、外は雨。天候にかかわらず毎日の任務は、いつもと変わらずにこなさなければならない。

 七のつく日は「スーパーヨコカワ」の特売日だ。昼飯を食った後、午後一時過ぎにボスと俺はスーパーヨコカワに買い物に出かけた。

 スーパーヨコカワに着くと、雨の日にもかかわらず店内は特売品を買い求める主婦達で賑わっていた。

 いつもと変わらぬ混雑ぶりとは言え、今日はボスと一緒だから買い物が楽だ。ボスがテキパキと商品を俺の持つ買い物カゴにどんどん入れていく。俺はボスの後に付いて店内を回った。途中、俺の特別ボーナス、豆大福とみたらし団子も忘れずにゲットした。

 レジで会計を済ませて二人で分担してレジ袋に買った商品を詰め込み、スーパーヨコカワを後にした。帰る途中、コンビニに寄り道してたばこを買ってから自宅に帰った。俺達の後をネクタイゴリラ達が付いて来たのは言うまでもない。




 自宅に帰った後、ボスは寝室で昼寝を始めた。ボスが昼寝をしている間に昨日購入したオーブンレンジの「レンジマン二号」をL字型キッチンの隅に手早く配置した。

 俺はキッチンにオーブンレンジの配置を済ませると、ボスが寝ていることを確認した上で住崎さんに携帯電話で連絡を取り、俺の計画した作戦の概要を説明した。

 住崎さんの報告によれば、ネクタイゴリラ達は俺の自宅付近に二台の黒のミニバンを停車させ、交代しながら雨の中を傘をさしながら俺達を監視しているとのことだった。

 住崎さんとの電話を終えると、オーブンレンジに付属していたクッキングブックを熟読した。最近のオーブンレンジは、トーストと目玉焼きが同時に作れるようだ。明日の朝飯のトーストとハムエッグはレンジマン二号で作ることに決めた。




 午後三時。今日はもう外出する予定はない。俺は久しぶりに大好きなウオツカ「ズブロッカ」をロックで飲みながら、読みかけだった小説の続きを自室で読み始めた。

 ボスは昼寝から目覚め、リビングでくつろぎながらオーブンレンジに付属していたクッキングブックを読んでいる。今夜の晩飯はレンジマン二号の機能を活用して料理を作ると言っていた。今から楽しみだ。

 俺は小説の区切りの良いところまで読むと、読むのを一旦中断してベランダに向かいたばこを吸った。

 雨は先ほど買い物に出かけていた頃より降りが強くなったようだ。夏の最中(さなか)に降る雨は、連日の暑さをひと時だけ忘れさせてくれる。

 午後四時過ぎ。深酒しないようにちびりちびりとやっていたが、久しぶりに飲んだウオツカの酒の回りは思ったよりも早く、程よい酔い心地になった俺は小説を読むのを止めて寝室のベッドにもぐり込んだ。




 午後七時。ボスが寝室に俺を起こしに来た。どうやら三時間ほど眠ってしまったようだ。

 今夜の晩飯は、レンジマン二号を使って作った肉じゃがと、ブロッコリーとニンジンの温野菜、それと味噌汁は俺の大好きななめこ汁だ。ボスの手料理はどれもこれも美味い。俺はゆっくり味わいながら夕飯を食った。

 夕食後は少し休憩してから風呂にゆっくりと入った。風呂の後に飲む第三のビールは格別だ。本当はビールが飲みたいが家計の節約のため第三のビールで我慢している。

 午後十時。今夜は早めに寝て明日の作戦決行に備えて英気を養うことにした。

 明日はこちらから仕掛けてやる。ネクタイゴリラ達、首を洗って待っていろ!

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