溶けていくのは君のなか。
くちの中で溶けていくみたいに、私も君へ言葉をくちの中でとかしたよ
いくつ口にふくんでは、顔をしかめて飲みこんだのだろう
君からもらう言葉たち。いつの間にか口に合わない
「わかったよ」って何度もうなずいて
それは空が少し白くて、肩に雪がおちてきた日のこと
つもりゆく雪は、まるで私からの重荷な気がして苦しくなる
このまま一緒にとけてはくれないのかな
君への想いも。わたしからの言葉も
ひとり空をみている。もうやんだ雪
口の中には少し甘いチョコレート
いちばん甘いのを選ばなくなったのは君の影響かな
だけど、少しの甘さをもとめるのは淋しいから
そんなこと、もう届きはしないけど
またいつか雪がふる
その雪はさ、わたしからの重荷じゃなくて
2人の思い出みたいに見えて 積もれば
私は君じゃない誰かといること
口の中で甘いチョコレートが2人いっしょに溶けあうのよ