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お兄様との会話です

お兄様、でてきました。

兄弟仲はいいんです。

私は、ぽかん、としてフェリ兄様を見た。


「ティー、その顔は可愛いけど何か言ってくれないかな」


「……誰のせいだと思ってるの? どうしてフェリ兄様が? ここはお父様の執務室でしょ?」


「……そんなの当然だろう?」


突然、疲れたような顔をしたフェリ兄様は明後日の方向を向いた。

悩ましげなその様子は、昼にも関わらず、色気が漏れ出ている。


「父上がこの部屋にいると、どうやってか母上も連れ込んでお楽しみ状態に入るんだ」


「……フェリ兄様、疲れたら私のところに来てね? お茶ぐらいならだしてあげれるし、あの……頑張って、ね?」


愛しの妹、とかいうから、ふざけているのかと思ったら、現実逃避もはいっていたようだ。

ルリもフェリ兄様に同情のまなざしを向けている。


「まあ、そうは言っても私は慣れているからまだいいんだ。護衛のために扉の前にいる兵士たちが可哀そうでね」


苦笑したフェリ兄様の科白はちょっと笑えなかった。

まだ陛下から許可を貰ってから一週間足らずでその状態……。

私の顔があまりにも悲痛だったのかフェリ兄様は焦ったように付け加えてくれた。


「あ! でも仕事は前よりずっと早く終わらせてるし、本番まではいってないから」


「フォローになってません、フェリ兄様。というか、一週間もたっていないこの状況で本番までいっていたらそれこそ問題です」


「まぁ、そうなんだけど。とりあえず」


「はい」


「おかえり?」


「………………会いたかったです、フェリ兄様達には」


「……あくまでここには来たくなかったと」


とフェリ兄様は言っているのを無視して、私は家に帰ってきたのと同じように抱き着いてフェリ兄様への返事とした。

そもそも、フェリ兄様も私をここに来させたいとは思っていない。

だって顔が喜んでるもん。

前の世界では一人っ子だったため、兄に憧れていた私は凄く嬉しかった。

優しくてかっこよくて頭がいい兄なんてとっても素敵! もの凄く自慢のお兄様です。


「まぁ、とりあえず……姉上のところにでも行こう。いつまでもここにいる訳には行かないからな」


「ジュリ姉様のところに?」


「ああ、早く父上には仕事に戻ってもらわなければ」


「……私、あえて聞かないから。お父様がどこにいるとか、あえて聞かないから言わないでね、フェリ兄様」


どうせ、お母様のところでしょう。

という言葉は飲み込み、兄様と二人で明後日の方角を見てから、気を取り直した。



さて。

皆さんも気になっているだろう、我が兄、フェリクスの容姿!

いや、気になっていない方のほうが多いかもしれないけど、そこはそれ!


どこをどう間違ったのか、フェリ兄様は銀髪だ。


どうして茶髪のお父様と金髪のお母様から銀髪が生まれたのか、というと、どうもお父様のほうに銀髪家系がいたらしく、先祖返り?らしい。


私は、ファンタジーだもの、で済ませた。


銀髪に蒼い瞳。


それでいてお父様から色気を受け継いでいて、王宮では『微笑みの貴公子』とかいう、よくある厨二病的な渾名?がつけられているのだ。


白馬の王子様より王子様らしい、と私は思っているので「貴公子というよりも王子様だよね」とルリには言っている。


それから、フェリ兄様という素晴らしい男性が身近にいたため、私の理想はフェリ兄様である。


結婚条件に対して、


「フェリ兄様以上か、兄様と同等。それ以外の男とは、結婚もお付き合いもしたくない」と家族に公言している。


そして、日本人的観点からいうとこんな完璧人間いてもいいのかっ!ってくらいフェリ兄様は、かっこいいし、優しいし、綺麗だし、賢いので、私の結婚とか、恋愛とか無理じゃないだろうかって思う。


ちなみに、この公言に対しての家族の反応は。



お父様「……まあ、そうだな。フェリクス以上の奴じゃないとクリスティーヌは落とせないだろうな」


お母様「それじゃあ、結婚無理じゃないかしら? 私、孫を見たいのだけれど」


ジュリ姉様「当然だわ。フェリ以上? むしろ、ティーの結婚絶対阻止!」


レオ「姉さん……理想が高すぎない? あ、でも僕もフェリ兄さん以上じゃないと認めるつもりはないからね」


キャロ「ティーお姉ちゃん……結婚しちゃいや」


という感じだ。


私も大概ブラコンだな、と思わないでもないが、読者諸君。


フェリ兄様が、お兄様なんだよ!?


王子様だよ!? 耳が長かったら絶対エルフだろ! ってくらい格好いいんだよ!?


その人が、ずーっと傍にいて! 世話してくれて! 兄弟として育ってきて!


正直、私が女性との付き合い方、教えたこともあったから……あれ、ある意味逆光源氏しちゃったかなっていう感じで!!


目が肥えないとか………


無理でしょ!? 


初恋はお兄様? 当然です。

理想はお兄様? 当然です。


むしろ、自然の摂理です。


なりたい夫婦の理想? お父様とお母様のようにラブラブ!

女としての憧れは? お母様とお姉様!



全て自然の摂理です。



という訳で! 私はフェリ兄様が大好きで! ジュリ姉様も大好きっ!

下の二人は私が育てたようなものだから、勿論大好きっ!



あ、私の公言に対してフェリ兄様は



「当然だろ? 私以上か同等じゃなければ、私も許さないよ」



………お兄様も大概シスコンです。


行き当たりばったりなのに、お気にいり登録してくださった方、ありがとうございます。


クリスティーヌの呼び方ですが、

お父様とお母様は、『クリスティーヌ』か『クリス』。


兄弟たちは、公の場や表向きは『クリス』か『クリステイーヌ』と呼びますが、兄弟だけとか二人だけとかだと『ティー』です。


お兄様は、家族間では『フェリ』『フェリー』って感じです。


……こうやって思い付きをメモっていかないとすぐに忘れてしまいます。


それと、全話、会話の部分、はなしました。

携帯でみるとやっぱり見にくいな、と感じたので……あと、何か変えたんですが、忘れました(ちょ、





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