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七つの先には何があるのだろうか。  作者: Sねこ
可憐、不規則な雷鳴
10/11

エピソード「十」 不穏と赤髪、共に(2)

新しい装備に身を包んだセカイ。早速依頼を受けるため、出発する。


「よし、じゃあ行くか。」

ラグニスは歩き始める。


少し強く立ち上がり、俺はラグニスの後を追いかける。



マレから徒歩20分程で、小さな村に着いた。


「ここが現場の村だ。」

ラグニスの声が、あたりに響き渡る。


「まるで、人だけが消えてしまったみたいだな。」

家の窓を覗くと、テーブルの上には食べかけの料理があった。


どうやら、急に事件が起きたみたいだ。


「まずは、あたりを調べよう。何か気になるものがあったら報告してくれ。俺は

向こうを調べてみる。」

ラグニスはそう言い、俺に背を向けて歩き出す。


「わかった。」

さてと、気を引き締めないとな…






「んー…ないな。」

調べ始めてから30分ほど経った。俺もラグニスも、不審なものが特にないのだ。


俺は、まだ調べていない家に入る。背徳感があるが…しょうがない。


そして、調べ始める。やはり、何も無い…


「…ん?靴?」


誰かが寝ていた痕跡のあるベッドのそばに、靴が二足ともあったのだ。


「意識的に動くのなら、靴を履くのは当たり前だ。つまり…」

村人たちは全員、何かしらの催眠を受けた…とか?


「でも、情報が無さすぎる…」

家を出た俺は、ひとまずラグニスのところへ向かう。その時


「ギュギュッ!」

ウツボカズラみたいな魔物が、道端から飛び出してきた!


「初めて見る魔物だ…ちょうどいい、試し斬りしたかったんだ。」

鞘から短剣『ブルーショート』を引き抜き、構える。途端に視界がひらけた。


「ンギュッ!」

魔物が、俺に突進してくる。


一つ息を吸う。


「はぁっ!」

俺は腰を落とし、左足を軸に体を回して避ける。そのまま回転力を活かし、魔物を斬る。


「ウギャッ!」

攻撃は命中し、魔物は吹き飛ぶ。



す、すごいぞこの武器!本当に思うままに動けた!



しばらくすると魔物の姿は消え、鮮やかな葉色の魔核が残る。


「短剣での初戦闘、おつかれ。長剣の時と全然違うだろ?」

ラグニスは魔核を拾い、俺に渡す。


「あぁ。構えた瞬間視界がひらけて、思いのまま動けたよ。こんなに違うとは…。」

熱が残る手で、短剣を腰の鞘に収める。


その時、あたり一面にピンク色の煙が漂ってくる。


「な、なんだこれ…。」


「これは…ミニウヅラ、いや、ウヅラカズの催眠煙!セカイ、煙を吸うな!」

ラグニスはそう叫び、口元を服の袖で覆う。


俺も習い、口元を覆う。


「さっきセカイが倒した魔物は、ミニウヅラと呼ばれている。それの上位種が、ウヅラカズだ。」

口元を覆いながら、ラグニスは説明してくれる。


「なら、今回の事件の犯人はウヅラカズだったのか?」

だったら、なんで不可解な事件なんだ…?


「それがわからない。強いウヅラカズでも、村を覆うほどに大量の煙は出せない。」


「…誰かがウヅラカズの煙を集めて、意図的に放ったとか?」

その時、煙が晴れる。同時に、地面が少し揺れている。


「…どうやら、これが答えらしいな。」

俺とラグニスは、それぞれ武器を構える。


「ゥウゴギュギュッッ!!」

体長5メートルはありそうな、ミニウヅラの上位種が目の前を塞ぐ。


「ウズラカズよりも遥かにデカい…。突然変異個体か?」

ラグニスがそう呟いたとき、木の幹のようなツタが地面を叩く。


「とりあえず、倒すしかないんだろ?」

ラグニスに言葉をかける。


「あぁ…行くぞ!!」


短いな…文字数が。

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