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通勤路で1

入社して一人暮らしを始めた頃のことだ。

実家を離れた解放感から、好きなものだけを食べる生活を続けていたら、気づけば体重がぐっと増えていた。

ある朝、会社に着くと、上司が俺の姿を見てニヤッと笑った。

「お前さぁ……なんか最近、丸くなってへん?」

「え、そんなにですか」

「いや、そんなにどころちゃうで。車のサスペンション泣いてるんちゃうかって思ってたとこや」

「そこまで言います?」

「いやいや、愛のムチや。健康第一やからな。ほら、車通勤やめて歩いて来い。片道5キロやろ? ええ運動やん」

「5キロっすよ? 毎日はキツいですよ」

「若いんやから歩け歩け。お前ならいけるって。ていうか歩かなアカン体型になってきてるで」

完全に茶化されているのは分かっていたけど、自分でも体が重くなってきたのを感じていたので、言い返す気力もなく、結局その日から徒歩通勤を始めることにした。

会社までは片道5キロ。

毎日歩けば、まあ多少は体も軽くなるだろう。

そんな気持ちで、朝の空気を吸いながら歩き始めた。

当時はまだスマホが普及し始めたばかりで、俺はガラケーを使っていた。

今みたいに気軽に動画を見ることもできなかったから、近所のレンタルショップでCDを借りてきて、MDに録音してウォークマンで音楽を聴きながら通勤していた。

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