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同窓会にて後日譚

それから数ヶ月後、友人から電話がかかってきた。

「今ええか?」

「どうした?」

受話器越しの声は、どこか沈んでいた。

「実はな……あいつ、見つかったんや」

「ええやないか。どこにおったんや?

 今病院か?」

少しの沈黙のあと、友人は低い声で言った。

「……いや、遺体で見つかった」

胸の奥が、ゆっくり沈んでいくような感覚がした。

「んで、明後日通夜、明明後日が告別式になるんやけどな…… お前、来れるか?」

「すぐに仕事はなんとかするから行くわ」

「……ありがとうな」

そう言って電話は切れた。

上司に明後日と明明後日の休みを伝え、

喪服の準備をする。

まさか同級生のために袖を通す日が来るとは思わなかった。

やるせない気持ちを抱えたまま通夜へ向かう。

挨拶をし、焼香をする。

同級生たちも次々と駆けつけてきた。

翌日の告別式のあと、

みんなで飯に行こうという話になった。

告別式が終わり、

集まったクラスメイトたちと話していると、

友人が静かに言った。

「……どうも、連絡が途絶えた時にな。

 奥の崖から落ちたみたいや……

 即死やったらしいわ」

しんみりとした空気が流れる。

誰も言葉を継がず、ただグラスの中の氷が小さく鳴った。

俺と友人は、静かにグラスを揺らしながら、

先日の廃墟で聞こえたあの声を思い出していた。


“来てくれてありがとうな”


あの囁きが、今になって胸の奥でゆっくり形を変えていく。


迷わず行けよ。


そう思いながら、

グラスの飲み物を静かに飲み干した。

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