表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
277/284

ダーツの帰りに1

休日の昼前、ふと思い立って家の近くのネットカフェへダーツをしに行くことにした。

三ヶ月ぶりだ。

玄関を開けた瞬間、ひんやりした空気が頬に触れた。

冬ほど刺さらないけど、夏の名残はもう完全に消えていて、

秋特有の乾いた匂いが混じっている。

空は高くて、雲が薄い。

陽射しは強くないのに、どこか輪郭だけがはっきりして見える。

こういう日の空気は、歩くだけで気持ちが落ち着く。

マイダーツのケースを腰に付けると、金具が冷えていて少し驚いた。

季節が変わったんだな、とその瞬間だけ実感する。

車に乗り込み、エンジンをかける。

フロントガラス越しに見える街路樹は、ところどころ色づき始めていて、

風が吹くたびに葉がゆっくり揺れた。

レゲエを流すと、低いビートが車内に広がる。

秋の空気とレゲエの組み合わせは妙に相性がよくて、

窓の外の景色が少しだけ柔らかく見えた。

道路は空いていた。

信号待ちでふと外を見ると、歩道を歩く人たちの服装がまちまちで、薄手のシャツの人もいれば、軽いジャケットを羽織っている人もいる。

季節の境目らしい、落ち着かない感じが街全体に漂っていた。

久しぶりに投げると思うと、胸の奥がじんわり温かくなる。

特別な予定もない、ただの休日。

でも、こういう空気の日は、なんとなく外に出たくなる。

それだけの、穏やかな秋の昼だった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ