表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
182/279

同期からの誘い5

上司から「もう一度、どこにいるんだって送ってみろ」と言われた。

その直後だった。

向こうの職場の班長が、息を切らしながら事務所に駆け込んできた。

帰るところだったのだろう。

作業着ではなく、私服だった。

「どうなってんだ?」

「既読ついたらしいです」

「マジか……!」

上司と班長の視線が俺に集まる。

「言われるがまま、送ってみてくれ」

「どこにおるん?返信してや、って感じでいい」

俺は震える指でメッセージを打った。


『どこにおるん?

 返信してや』


送信。

その瞬間だった。

既読。

さっきまで何分も反応がなかったのに、

今度は一瞬で既読がついた。

そして、すぐに一言だけ返ってきた。


『●▲■ホテル ○○号室』


事務所の空気が一気に変わった。

上司と班長は顔を見合わせ、

すぐに同期の親御さんへ電話をかけた。

「……はい。今、連絡がありまして……」

「場所が……わかりました」

全員が揃ってから、改めて俺のスマホを確認した。

画面には、

『●▲■ホテル ○○号室』

その一行だけが、じっとこちらを見ているように表示されていた。

「とりあえず、警察には捜索願は出してるからな」

「すぐ向かうぞ」

そう言われ、俺たちは警察署へ向かった。

同期の両親はすでに来ていて、

憔悴しきった顔で何度も頭を下げていた。

「申し訳ありません……

 うちの息子が……」

そんなことを言われても、俺には返す言葉がなかった。

慌てて近くの警察署へ到着し、

事情を説明すると、警察はすぐに動いた。


「●▲■ホテル……○○号室ですね。

 確認に向かいます」


警察官が数名、無線で連絡を取りながら出ていく。

俺たちは、ただその場で待つしかなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ