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同期からの誘い3

それから数日後のことだった。

昼休憩が終わる少し前、俺は事務所に呼び出された。

行ってみると、同期が配属されている職場の班長が立っていた。


「お前、あいつがどこにいるか知らねえのか?」


開口一番、それだった。

「え……どうしたんですか?」

班長は苛立ちと不安が混じったような顔で続けた。

「ずっと連絡つかないんだよ。

 親御さんにも連絡してんだけどよ……

 そろそろ警察に通報するかどうかって話になってんだよ」

その言葉を聞いた瞬間、胸の奥がざわっとした。

「大事になる前に、何か知ってたら教えてくれ」

そう言われたが、俺に言えることなんてひとつしかなかった。

「金曜日の夜に連絡来たきりなんですよ……

 それ以降、何も来てなくて」

班長は深くため息をついた。

「そうか……。悪いけど、ちょっとスマホ見せてもらえねぇか?」

「ちょっとロッカーから取ってきます」

そう言ってロッカールームへ向かった。

スマホを手に戻ると、

いつの間にか俺の直属の上司も来ていて、

班長と二人で腕を組んで待っていた。

3人で俺のスマホ画面を覗き込む。

金曜の夜のメッセージ

『今着いたぜ』

『来ねぇのかよ?』

『なんなら彼女と来てもいいんだぜ』

班長が眉をひそめた。

「お前、今からこれで連絡とってみてくれんか?」

「……わかりました」

俺は深呼吸して、同期のチャットを開いた。

指が少し震えていた。


『お前、大丈夫か?

 なんか無断欠勤とかになってるらしいんだけど

 どこにいんだ?』


送信。

3人でスマホの画面をじっと見つめた。

数分……

何も起きない。

既読はつかない。

ただ、沈黙だけが流れた。

班長がポケットからメモを取り出し、俺に渡した。

「もし、連絡来たら……ここに連絡してくれ。

 俺の携帯だ」

紙には班長の携帯番号が書かれていた。

俺は頷くしかなかった。

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