陽の光と共に 1
新年明けましておめでとうございます
本年も頑張って更新していきますのでよろしくお願いいたします
大晦日の夜、友達数人と除夜の鐘をつきに行った。
境内には冷たい空気が張りつめていたけれど、
俺たちの声だけは妙に明るく響いていた。
「寒っ…!手、もう終わってるわ」
「お前、手袋持ってこいよ」
「いや、忘れたんだって。鐘つく前に凍死するわ」
そんな他愛ない会話をしながら、
順番を待つ時間すらちょっと楽しかった。
鐘をつき終わると、
手をこすり合わせながら誰かが言った。
「このまま初詣も行く?」
「行く行く。どうせ家帰っても寝るだけやし」
「おみくじ引いて、今年こそ大吉出すわ」
笑いながら、
そのまま近くの神社へ向かった。
参拝を終えて階段を降りていたとき、
後ろの方でぽつりと声がした。
「なあ……初日の出、見に行かん?」
「え、今から?」
「どうせ起きてるし、行ってみてもよくね」
「初日の出なんて久しぶりやなあ」
そこで別のやつが、
少しテンション高めに言った。
「どうせなら海で見ようぜ。
あっちの方が綺麗やろ、絶対」
「海かー、いいなそれ」
「確かに。せっかくやし行くか」
「歩きは無理やろ。車出すわ」
「じゃあ俺も出す」
「俺んとこも乗れるで」
そんな感じで、
俺たちは何台かの車に分かれて海へ向かうことになった。
エンジンをかけたとき、
フロントガラスに白い息がふっと広がって、
その向こうの街灯だけが、
妙に温かい色に見えた。




