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黄金の道   ~エルとアレクの物語  作者: 長尾 時子
第二章 因縁の双子
45/329

45. 魔法使いへの道 ③

 レイ達と昼食を取った後、指定された教室へ向かった。

 

 魔法科の教室は『魔法塔』と呼ばれる塔の中にあった。3階の2部屋が1年生に割り当てられている部屋である。どちらの部屋か迷っていると、

 デレクが「おおーい、アレク!こっちだ」と教えてくれた。

 部屋には魔法全般のグループが12名いた。隣は魔法付与グループで22名いるそうだ。


 「少数精鋭ってことだな」

 「女子はみーんな魔法付与かあ。あっち移りてえなあ」

 「ああ?女子はみーんなじゃねえぞ。こーんなにかわいい女子がいるだろ」と  一際大きい生徒が立ち上がって今しゃべっていた生徒の首に腕を回した。

 「ひええ、デボラか。許してくれよ」


 ギレンがこっそり耳打ちした

 「あいつはデボラ。身体強化が得意で半端ねえ強さだ。気をつけろよ」

 

 魔法全般のグループは攻撃魔法の習得を目的をしており、大多数の者は卒業後、軍隊に入るそうだ。

 道理で脳筋、いや体力に自信がありそうなのが揃っている。

 俺の考えていた魔法使いとはちょっと違う気がした。


 「これから魔力と属性を調べる。呼ばれた順に2階の検査室へ行け」

 学院長が入ってくるなりそう告げた。


ーーーーおお、魔力と属性か。本格的だな。とワクワクしながら待っていると名前が呼ばれた。

 「アレキサンダー」

 「はい」

 「検査室へ行け」


 まず魔力だが、黒い石版の上に手を置く。そうすると横にあるメーター動いていくのだが、俺の場合、最高数値の300から止まって動かなくなってしまった。


 「これは・・・」検査員が一瞬黙り込んでしまったが、『測定不能』と用紙に書き込んだ。

 「素晴らしい!これほどの魔力見たことが無い」と尻尾をブンブンふって握手を求めてきた。


 「私は魔法科の研究室で魔力の研究をしているヤコブと申します。今後、研究に協力してもらうことになると思いますが宜しくお願いします」と言って頭を下げた。

ーーーー何の研究だ  と思ったが曖昧に返事をしておいた。


 次は属性だ。


 台に乗っている水晶に手をかざすらしい。前の奴は赤色に少し緑色が水晶の表面に出てきた。

 これは火属性と風属性なんだそうだ。


 さて、俺の番だ。手をかざすと水晶が7色に染まり輝いた。


 検査員も呆然と見ていたが、ハっと我に返り用紙に何か記入した。そして・・・


 「あなたは7つも属性を持っている。前代未聞だ。学院長に報告せねば」と慌てて部屋を出て行った。


 暫くして検査は再開したが、皆には時間がかかって悪い事をしてしまった。


 そして俺は学院長室へまた呼び出された。


 これってよく言う転生のチート能力じゃね?






 


 







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