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黄金の道   ~エルとアレクの物語  作者: 長尾 時子
第十三章 移民開始

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405/411

405. 宰相誕生

翌日からイスタファンは精力的に仕事をこなした。まず、国の根幹となる憲法を制定し、民同士の契約を記した民法、そして刑罰に関する刑法など前世で法科大学院生だった頃の知識を大々的に投入した。(勿論、この世界に合わせた部分もあるが)


ーーーよし、これで根幹となる法律の大綱は出来た。後は税制だな。


税制には農村部では各領地から上がる収穫量からの税と農閑期に行われる公共事業に対する夫役とに分けた。また都市部や農民以外には収入からの税制を設けた。ここで各知事・ギルド長の意見も必要になった。イスタファンはアレクに頼んで各州知事と各ギルド長の合同会議を開いて貰う。


合同会議は2週間後に執り行われた。そこで法律の大綱と徴税案が出された。法律の大綱に関しては皆、納得していたが、税に関しては紛糾した。特に農民から2種類の税を取るのは不公平だとの意見もあり、夫役は収穫量が一定基準に満たない者だけとなった。これは農民以外でも税が払えない者にも当てはめた。税率に関しては収穫量に対して2割が州に、1割が国に納めることになった。都市部や農民以外の者に関しては職種の違いもあり、基本収入の3割負担となったがこれについては要検討ということで今回は終了した。



「これで、この国の根幹は定まった。法律の施行は来月の1日に定める。そこで諸君に提案だが、これからこの法を基にいろいろな法案が出てくることになる。これを審議し決定する機関が必要だ。各州3名づつ、各ギルド1名づつ審議員を出してくれ。また中央にも政を執行するにあたり責任者が必要だ。私は宰相にイスタファンを押したいと思うがどうか」


「賛成です。法にも明るいし適任だと思います」


サイラス卿が真っ先に賛成すると、皆も賛同した。イスタファンは立ち上がり「若輩者ですが皆様、宜しくお願いします」と頭を下げると、拍手を持って迎え入れられた。


イスタファンは拍手が鳴り止まない内に、早速、宰相の仕事を始めた。


「さて皆様、国の基本となる憲法ですが民にも分かるように簡潔に書きましたが国の最上位の法律です。これを基本に国は動いて行きますのでお忘れなきよう。また、各所に公示する予定でいますので、民の良く見える場所での公示をお願いいたします。また、審議員の選出ですが非常に多くの法案が棚上げ状態になっておりますので早急にお願いいたします」


アレクは密かに各州知事が今後、こき使われる姿を想像して合掌した。





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