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転生転移ってありふれてんのかな……  作者: 十二
第一章 竜と成る
10/27

√10 ポケットな怪物


 評価やブックマーク等々して頂けると、筆者のハッピーエネルギーが高まって爆発します。






 よろしくおねがいします。


 身体が痒い。全身が全体的にムズムズしている。


 生まれたばかりで命の危機を感じた時よりも、虫に身体を齧られた時よりも辛い。


 何でこんなにも痒いのだろうか。先程から転げ回って地面に背中を擦り付けたりしているが、一向に治まらない。


 まさか、寄生虫?!


 あ、待てよ。このゴロゴロして皮膚を擦るような行動は、生物関連のドキュメンタリーで見たことがある。


 脱皮の為にこんな動きをする生物がいたような気がする。この痒みは脱皮を進ませる為という可能性が高い!


 ……一応、スキルで《ドラゴン生態知識》を取って確認しよう。もしも痒みについて記載が無かったら、原因は病気か寄生虫だろう……


 やだな、寄生虫だったら……


 えぇと、ドラゴンは複数回の脱皮を重ねることで仔竜(ベビードラゴン)若竜(ヤングドラゴン)(ドラゴン)……と成長していく。


 脱皮の前日から痒みが出始める……成程、やはり俺はこれから脱皮をするのだろう。


 ん?これは……


 どうやらドラゴンにとって、脱皮はただの生理現象ではないらしい。


 “√systemとの強い結びつきで、脱皮の度に独自の発達をし、生涯に渡って個体の姿を変化させる”


 √systemを見れば、そこには《竜体発達》の項目が現れていた……








 《竜体発達》:竜の身体の各部分を調整するスキルを含む。データの多さから、通常のスキルツリーとは分けられている。


 《竜体発達》は孤立したスキルツリー形式を取ってはいるが、果たしてこれらはスキルなのだろうか?しばらく眺めていたが、そんな疑問が顔を覗かせる。


 脱皮の度に、このスキルで決めた身体に近づいていくらしい。鱗を硬くするスキルを取れば、繰り返し脱皮が行われることで、理想の硬さを持つようになるわけだ。


 イメージとしては、パソコンをオーダーメイドで注文して、注文したパーツが毎週届けられるような感じだ。今の俺は最低限動かせるだけのパーツしかない状態だが、成長していけばハイエンドな性能を手に入れられる。


 その上にドラゴンの各個体毎に違った発達をするそうだから、どんな極地も適応して、生態系が瞬く間にドラゴン一色に染まってしまいそうな気もするが……


 いや、俺は《剪定》というスキルを自在に取れるスキルがあるから極地に適応することもできるが、普通のドラゴンだと割と自然な成長の仕方をするらしいからな。


 環境に適応できても脂肪を厚くするとか、発汗能力を高めるとか、その程度しかできないのかもしれない。


 さて、このスキルは環境への適応だけでなく、鱗を硬くしたり、筋力や再生力を高めたり、骨格の設計もできるようである。気分はゲームのキャラクリエイトだ。


 もっともその完成品は俺の身体になるのだから、ふざけずに真剣に設定していこう。


 先ずは体格・体型。俺は攻撃は魔術で行うし、ある程度の防御や環境対策も魔術でできるから、小回りが効く方がいいだろうな。体高は二メートルほど、体長は四メートルほどだが、その内一メートルは尻尾が占める予定になった。


 まだ尚デカいと思われるかもしれないが、元々ドラゴンは巨大化するのが前提の種族のようで、これ以上は小型化できなかった。


 これでも限界までスリム化する為に、筋肉量を落としたり、筋肉の密度を上げて脂肪を減らしたり、骨密度を上げて骨格を小さくしたりしたんだが。


 臓器とかも弄れるな。でも下手に触らない方がいいか、生物はよく分からんし。一応、毒物や窒息対策の為に、ちょっとした小細工をしておくか。


 鱗や爪や骨や目など、魔力との親和性を高められる器官が沢山あるな。鱗と爪、骨は、魔力が通り易くなったり、込められる容量を大きくできるようだ。そして目は魔眼にできる!!浪漫!!


 肉体を小さくした分、魔力と仲の良い身体を作れるようになっている。楽しいなぁ!!


 良し、身体改造はこの辺でいいか。本来はフィジカルに振り切るドラゴンの発達を、《剪定》を存分に活用することにより、弄れる範囲内ではかなり魔力に寄った性能にした。


 後は脱皮を待つだけ……と思ったが、外見も変更できるな。


 今の俺の見た目は、仔竜といえど厳つい獣のような雰囲気をしている。岩のような体色に、筋肉質な身体、鋭い爪。目の色は綺麗な玉虫色だが、友好的な印象を与えるのは目の輝きしかない。俺と目が合っても怖いだけだろうが……


 今の野性味のある見た目も良いが、どうせなら洗練されたカッコイイビジュアルを手に入れたいところだ。


 うむ、色は黒がいいな。鱗と爪、牙と、おお!骨も色を変えられるのか。これらは黒曜石のような黒色に設定しよう。


 堅固になる予定の表皮は艶の無い黒だが、これも良い。


 目は綺麗だしこのままでいいか。


 思ったよりもシンプルになった。全身品の良い黒色、目は綺麗な玉虫色。少しインパクトに欠けるかな。


 性能面や機能面はもう完成、見た目もこれ以上付け足すのは蛇足……しかし、まだ肉体を小型化した分余ったリソースが微妙に残っているんだが。


 おっと、これはいいんじゃないか?


 爬虫類にはカメレオンという生物が存在するが、何と体色を変えられる能力を持つのである。


 それが、残りのリソースを全て使えば、全身の変色が可能になりそうだ。これは取るしかないね!


 いやあ、満足満足。後は脱皮を待つだけだな。


 とはいっても、一回脱皮した程度では、設定した身体には一パーセント届くか届かないかしか変わらないそうだが。


 ゲームのモンスターの進化じゃないんだから、すぐには変わらないよな。回数重ねれば設定通りになるのもおかしいが。


 √systemとドラゴン、恐るべし。

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