〜Wings of freedom〜(自由の翼)
……えっとー、何でそんな顔してんの?
マ「あなた……今、【魔法】って言いましたね」
「あ、あぁ。そうだが?」
デ「おいおい、マジかよ……」
「は? ただ魔法を発動させただけだが?」
デ・マ「お前、何言ってるんだ⁉︎(ですか⁉︎) 」
なんなの、もう森に帰りたい……なんか2人で話を始めてるし……。
「あのー、もう帰っていいですか?」
デ「いや、駄目だ。お前には一緒についてきてもらうからな」 マ「そうです。あなたは私たちについてきなさい。そう、義務です」
面倒くせーこと言ってくれるな、オイ。
「そんなこと、知らないんだけど」
デ「お前のことなど知らん。ただ大人しくついてこい」
「いやだ」
デ「はぁ? ……よかろう、その気なら、強制的にでも連れてってやる」
「あのー覚えてます? あの蛇、俺が倒したんですよ?」
デ「そんなこと、知らん! 問答無用だっ」
はぁ、仕方ないか。実力行使だ。
「……[信号操作]」
デ「なっ」
マ「どうしたんですか⁉︎」
デ「か、身体が動かねぇ……」
「そんじゃ、さいなら」
???「待つのじゃ」
あ?、何だ。どこから喋ってんのか分からん。
デ・マ「ア、アルトナイン様!」
ゴツそうな名前だな。どんなのが出てくるかな〜?
……。めっちゃ華奢な少女だった……。
もっと、こうさ。ゴリラみたいなのを想像してたんだけど、
見事にぶち壊してくれたね。
ア「妾は、アルトナイン・ヴァン・ベルゼナート男爵じゃ。そなた、名を何という」
「アオイですけど……連れてかれるのは勘弁ですよ。そういう趣味は無いので」
ア「もし、それでも連れて行くと言ったら……?」
……。
ア・デ・マ「っ⁉︎」
殺気を飛ばしてみたんだが、ちとやり過ぎたかな?
騎士2人共、腰が抜けてるし。
この少女……いや、この女、やるな。
効いてはいるが、表に出さないようにしてやがる。
ア「わ、分かった。今回はやめておくのじゃ」
……コイツ、俺が何て答えるか、分かって言ってたな。
性格悪いな、お嫁に行けないぞ。
ア「何か侮辱されたように感じたのじゃが……」
「してませんが?」
ア「そうかそうか……まぁ良いじゃろ。帰るぞ、お前たち」
騎士2人「ハッ!」
ア「そうじゃ、これを餞別としてやろう。妾のサインじゃ。
何かの役にたててくれ」
「分かった」
ようやく帰ってくれた……あっ、ここに来た目的聞くの忘れてた。まあいいか、俺も帰ろっと。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「ただいま〜」
「おかえり」
やっぱりここはいいな。俺とシェラの2人だけなのに、何でこんなに温かいんだろう。
俺の前世なんて、そりゃ金銭的余裕はあったけど、世界には色が無かった。そりゃそうだよな。俺は、何も持ってなかったんだから。
でも、ここ。この世界に来てから、相棒とも呼べるやつも出来た。前世では考えられなかったり事だ。
シェラ……シエルと会ってから、この世界は色付いていったんだ。これを言ったらアイツは茶化すだろうが、でも、俺は確かに救われたんだ。
「おい、早く飯にするぞ。我は腹が減ったんだ」
「はいはい」
神から貰ったこの生を、俺は……いや、そんなことは考えなくていいんだ。
俺は、セカンドライフを謳歌するんだ。何にも縛られずに。
《個体名=アオイは、称号[自由の翼]を取得しました》
俺のストーリーは、俺が作るんだ。
そう、自由に。
第一章完結です!
ありがとうございました!
第二章もお楽しみください。




