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シェラさんはツンデレ





そういえば、フェンリルってどうやって生活してるんだろ。シェラに聞いてみるか。

あっ、そうそうシェラってのはコイツが雌だからだ。

まぁ愛称みたいなもんだな。

「なぁ、シェラ。お前今まで何食ってたんだ?」

『生肉だ』

あー、なるほど。安い外国産ステーキが美味く感じたのはそこだったんだ。

そうだ。ついでに色々聞いてみるか。

「なぁ、シェラ。ここら辺の地理に疎いんだけどさー……」




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




全くコイツはなんなのだ。

最初のほうはビクビクと震えながら怯えていたのに、今はもう体毛に頬を擦りつけているではないか。

この狼生の中で初めてだ。

コイツ、そんなにも我の体毛が好きなのか? 近年、人間界で稀に聞く<トクシュセイヘキ>というやつを持っているのか?

まぁなんにせよ、体毛触るのはいいが、そのだらしなく緩み切った頬は何とかして欲しい。そのうち涎とか垂らされるんじゃないか、と内心ビクビクしているのだ。

しっかし、こんな奴が魔王だなんて未だに信じられん。

レベルも低く、かと言ってスキルが強いのかと言えばそうでもない。

ハァーッ……本当に面白い奴に出会えたものよ。

コイツと一緒に過ごすなら、少しは退屈せずに済みそうだ。






◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇






シェラに色々と聞いてみた。

なんでもこの場所は、【精霊の森】と呼ばれるこの世界でも有数の魔境らしい。中心部へ行けば行くほど美味い果実などがなっているらしいが、そのかわり強い魔物がウジャウジャいるんだとか。

俺には一生縁のない話……ではないな。

めっちゃ行きたい。中心部に何があるか超気になるんですけど。

だが、中心部へはシェラも行けないほどの強者がいるそうで、今の俺だと全く話にならないそうだ。


そらそうだよ。Lv.1だもん。

てかレベル400越えのシェラが行けないってどんなだよ。

そういや、せっかく天使って言う職業なのに空飛んでないじゃん。

ハッ…これはシェラに勝てるのでは?

空中から魔法をひたすらぶっ放すのだ。卑怯だって?

フハハハ、俺は魔王だ。卑怯なんて言葉は俺の辞書にない!




ハイ、瞬殺でした。

シェラのやつ、空中に空気を圧縮して作った足場を

使って、空中を駆け回ってたんだけど。

凄すぎだろ、そんなの。

そんなことを言ったら、『フン、我は称号にある通り風に愛されているのだ。空中に空気の足場を作るくらい、造作もないことよ』

そういいながらも、尻尾をブンブン振っている。

シェラ。ツンデレかよ。

「あのー、シェラさんや。尻尾が勝手に動いてますよーもしかして、喜んでるんですかぁー?」

『なっ、何を言う! 別に、まともに誉めてもらったことがないから、動揺しただけだ!』

このフェンリル、やっぱツンデレじゃん。

これ以上属性を増やさないでほしい……






◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇






よし、ヤるか。

今、俺は森に入って狩りをしている。

精霊って森の名前につく割には、全然見かけないなぁ。

そんなことを考えてるうちに、獲物を発見した。

「おっ、猪か。一応、[鑑定]」



種族 レッドボア

レベル 15


<固有スキル>

赤熱化、突進



……あれだ。先にシェラをみたからか、なんか弱いなという感想しか湧かない。

俺は魔法を使って石の両手剣をつくり出し、頭と胴を泣き別れにした。

「んー、いまいちだな〜」

そう、俺はここ数日でレベルを上げているのだ。


名 アオイ

種族 天使

クラス 魔王

レベル 17


HP:4200/4200

MP:7100/7100

筋力:846(+423)

耐久:724(+362)

敏捷:1027

器用:1142

幸運:84

<固有スキル>

魔視、言語翻訳、模倣、魔力操作

<スキル>

アイテムボックスLv.4、鑑定Lv5、マップLv3、耐久力アップ(中)、筋力アップ(中)

<称号>

異世界の魔王、元賢者

DP:4270



最近鑑定をよく使うからレベルが上がりやすい。

そして最近気づいたのだが、DPをスキルと交換出来るようなのだ。

そして交換したのが、耐久力と筋力の上昇効果だ。

これがなかなかに便利で、自分の能力値を1.5倍してくれる効果が付与される。大とか、極大とかあったから、またDPを貯めようと思う。


そして一番欲しかったスキルが見つかったんだ……

そう![人化]だ!

シェラに、さりげな〜く聞いてみると、持ってないと言ってたから、それならと交換してみたのだ。



「おーい、シェラー。スキルの付与をしてもいいか?」

『よかろう』

コイツ、いちいち態度がデカいんだよなぁ……

まぁいいや、付与っと。

『ぬっ、[人化]か』

「そうそう、DPで交換してみたんだ。使ってみてよ」

そう俺が言うと、シェラの身体が光を帯び始めた。

まっ、眩しい。


光が収まると、全裸で佇む女が現れた。

前世の感覚で言うと高校生くらいだろうか……って服!

まずは服を着せないと。

「服やるから速く着ろ!」

「いや、その必要はない」

シェラが魔法を使うと、服が出てきた。

見たところ凄い良いものっぽそうだ。素人目だけど。

コイツ…マジでスタイルいいな。

前世の女優やアイドルとか目じゃないくらいだ。

まるで一種の芸術品だな。

「ケモミミと尻尾だ……」

俺は無意識のうちに言ってしまった。

「さ、触ってもいいか?」

俺は目をキラキラさせながら言った。

「い、いいぞ。優しくな。」

俺に押されながらも、恥じらいながら触ることを、

了承してくれた。

「モッフモフだ〜」

もうモッフモフだぞ、モッフモフ。なのにサラサラしてるんだぞ?もう最高。

そんな至福のひと時を味わいながら、俺はゆっくりと眠りに落ちた。






未だに出てこないヒト族。

あと少し、もう少しで出てくるので……多分


ちなみにこの作品はシリアスな展開はありません。

基本ほのぼのです。

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