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フェンリルはスーパーの肉で釣れる



ま、待て待て。そうだ、空耳だな。うん、そういうことにしよう。

「そ、空耳かなー? フェンリルが喋った見たいだったなー。よし外の空気を吸いに行こー」

『どこに行く』

「…」

ダメだ…終わった。そういや、ステータス! ステータスを視れば勝機が…よし[鑑定]


名 無し

種族 フェンリル

クラス 風狼

レベル 4?8


HP:?/?

MP:?/?

筋力:4??2

耐久:51?4

敏捷:2?⁇9

器用:10??4

幸運:4?5


<固有スキル>

不明

<スキル>

不明

<称号>

風に愛されし者、厄災級


ナニコレ…無理ゲーだろ。なんだよ厄災級って、カッコイイじゃねぇか。

ステータス値でまず勝てないことが分かった。

不明とかヤバすぎだろ。

コミュニケーションをとれば…

「あのー…何故ここに?」

『たまたまだ』

「そ、そうなんすね」

ダメだっ! 話が続かないっ! 何かっ!

何か無いのかっ!

『お主、もしや魔王か?』

「そ、そうですけど」

『…』

「…」

『フム…お主がか…』

どういうことだ?話についていけないが…

『魔王ならばヤるか…』

えっ、ヤバい。

「ま、待ってください。殺さないで」

『そんなこと、我には関係ない』

な、なにか…そうだ、DPを少し貯めたんだった。

何かないか…これだ!

「これをやるから殺さないでくれ」

『ぬ、これはなんだ? 肉か?』

そう、俺が出したのは某スーパーで売ってる牛肉のステーキだ。

ランクは低いが…

コイツの体が血生臭かったから肉は食べる…はずだ。

おっ、食い始めた。どうか口に合いますように。

『⁉︎ なんだこれは⁉︎ 今まで我が食った事が無いくらいの美味い肉ではないか⁉︎ お主、もっと寄越せ』

えっ? マジ? スーパーとかでよく売ってるアメリカ産の肉だぞ? しかも結構多いやつ買ったからもうそんなに肉はないし…正直に言うか。

「後一枚しか無いです…」

『あるだけでいい』

「ア、ハイ」

くそっ、せっかく貯めたDPが全部肉に変わっていく…




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




『ふーっ、美味かったぞ』

「それは良かったです、それでは洞窟から出てください」

『決めたぞ、我はお主と契約することにしたぞ』

「は? いえ、結構で」

『ん"?』

「だから、結構で」

『あ"?』

「うっ、わ、分かりましたよ…」

『よし、契約は成立だ』

「俺なんもやってないけど?」

『阿呆、双方が合意したら契約は成立するのだ。

さぁ、我に名付けを行うのだ。真名を知られると面倒なのでな』

「えぇー、分かった、分かったから睨むなって。考えさせてくれよ」

『よかろう』

うーん、コイツを誉めるのはなんか癪に触るけど…コイツの毛ってめちゃくちゃ綺麗なんだよなぁ。

綺麗な白銀だし、モッフモフそうだし。

綺麗と言ったら…夜空?空か…スカイってのはなー

そうだ!フランス語でシエル(ciel)ってのはいいんじゃないか?これにしよう。

「じゃあ、シエルってのはどうだ?」

『ほぅ、良いのではないか』

「じゃあ決定で。まぁ、これからよろしくな」

『お主は我の主なのだからな。食事など、任せたぞ』

あっ…コイツ、契約したがったのってそういうことだったのか。



賢者?知らない子ですねぇ

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