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第一章 PT【パーティー】

「さて。5時半までは……後30分はあるな」



集合時間まで一人でレベル上げでもしよう。



キャラクター選択画面で


→【TIGER:Lv12】


を選択、昨日落ちた(ゲームを終了する事)所からスタートだ。



所で、昨日は触れなかったがこのゲームはやたらと人が多い。



狩場へ赴けば敵の取り合いは早い者勝ち、

中央噴水前の露店エリアでは、常時何千と露店放置を慣行するプレイヤーがいる。

目当ての物が高確率で手に入るのは良いが、何よりこのハイスペックのゲームPCでも重いとは何事か。






適当にクエストをNPCから受けて、いざ街の外へ。




今からやるクエストはLv9のモンスター、イタチ15体の討伐。

段々とクエストで狩るモンスターのLvと数量が上がって来ている。

数量を狩れば狩る程経験値が溜まるが、同じ作業を繰り返していると眠くなるのが欠点だ。



そう言えば、昨日Lv10で転職クエストを終えた後、ダンジョンのボス狩りに行ったが、かなり楽しかった。

ボスが雑魚モンスターを召喚して来たり、何分かに一回か高威力スキルを使ってきたり。

その高威力スキルで奏江は一度死んでいたような気がする。

低Lvのボスモンスターなのに中々スリルがあって、高Lvになって強いボスを狩るのが楽しみだ。



「……こいつで最後かな」



俺のキャラが、新調した戦士用の剣で最後の獲物を狩る。



戦士は、ほとんどのゲームで防御力、HPが高く、初心者でも扱い易い職として親しまれている。

ダンジョンなどに行く時は、PTメンバーを守る壁役としても活躍する。

が、その反面攻撃力が弱かったりだとか、魔法防御が弱かったりだとか。まぁ様々だ。



ぶっちゃけ回復役と戦士が居れば大抵のゲームは困らないものだが、それは個人の自由である。



一長一短はどんな物にもあるし。

職業別の苦労だって、その職をやってみないと分からない。





俺はクエスト完了NPCの元まで走り、報酬として500Gと経験値をもらった。



金はあっても困らない!

獣の次に好きな物はお金です。

 


画面の右下を見ると、5時25分。

丁度良いか。中央噴水前のレオンベルガー像に向かおう。


 

街の中心部であるレオンベルガー像の前に行くと、もう3人はいた。



狼と熊とライオン。

そして、その内の熊の野郎から例の如く内緒が来てる。



――――――――――

 

【内緒→TIGER】BEAR:よっ。PT作ってくれよ

 

【BEAR←内緒】TIGER:おう、了解

 

――――――――――



PTとは、その通りパーティー。

どうやら1PTの定員は8人のようだ。



PTを他人と組むと、経験値の共有、アイテムの分配、その他様々な恩恵を得られる。

特にLv上げだと、PT人数に応じた経験値ボーナスがついたりして、尚良い。

俺は手早くPTを作り、奏江……じゃなくてBEAR、AIR、FARの順に誘う。



大体適当だけどな。

全員誘い、画面左側に表示されるPT一覧で確認。チャットをPTチャットに切り替えた。




――――――――――

 

【PT】BEAR:どこで狩る?

 

【PT】FAR:紅兎平野【こうとへいや】は?あそこならLv10~18くらいじゃん?

 

【PT】AIR:僕は構わないよ~

 

【PT】TIGER:俺も~早く行こうぜ!

 

――――――――――




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