第三章 戦闘開始、23分
大海の虎
現段階に置けるラスボス敵存在の一角。
その他の方角には、
北西に大山の狼
北東に大樹の熊
南東に大陸の竜
いずれも特定ダンジョン最深部のボスである。
このボス達は、倒すと高確率でそれぞれ騎乗ペットをドロップする。
虎→騎竜ライドラ
狼→角狼ライガー
熊→炎獅子レオ
竜→飛竜フライドラ
尚、一番人気はライドラである。
その次にライガー、フライドラ、レオ。
大海の虎は、高威力範囲スキルを使用してくる。
が、発動条件が決められているため序盤は比較的安全。
大海の虎のHPが50%を切ると、高威力範囲スキル(物理属性)を使用して来る。
50%を切ったら魔法職は避難した方が身のためである。注意。
有効:毒、麻痺、睡眠
無効:上記以外全て無効化される
戦法としては、最初からバンバン攻撃し、50%を切ったら魔法職は逃げる。
その後HPが25%を切ったら35Lvのチビトラを10匹召喚するので、これも警戒する事。
以上の注意を怠らなければ、多分きっと恐らく狩れるはずだと思う。
が、確証は無い。健闘を祈る。
……見るからに適当クオリティのWIKI攻略ページ。
最後の「多分きっと恐らく」は、凄まじい程に適当。アバウト。
しかし、手に入れたかった情報は確実に手に入れる事が出来た。
危険性のある事については、
まず先に知って置いた方が身のためだ。
このスキル発動条件などは皆もう知っているかもしれないが、念の為の確認。
……いや、この情報も頼りにならないかもしれないんだ。
何故なら邪獣王の魂……、あれがある限り、俺達の予想範囲外の事なんていくらでも起こり得る。
台詞の改変………、使用スキルの改変……。
何故この様なアイテムがあるのか。後々、分かれば良いのだが。
ふと画面に目を良く凝らすと、大海の虎のHPは、やっと50%を切った所だった。
次いで時計に目を移す。
……戦闘開始から、23分。