第三章 第四層
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【PT】AIR:このダンジョン、なっっっっがいね・・・
【PT】BEAR:あぁ、なっっっっがいな
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四層へ到着し、その入り口の安全なエリアでの休息。
回復薬を無駄にしないため、モンスターをスルーして来た。
結果的、それは正解だった。
迫り来る敵を逐一片付けていれば、今頃回復薬は底をついていただろう。
休息時は皆ビーストモードでHPを回復し、頃合かと思った先輩が立ち上がると、俺達は再び行動を開始した。先頭を走る先輩は魔術師のため、防御力がどうにも乏しい。
先輩が複数の敵に囲まれた際は、全員で仕方無く片を付けた。
俺達を導く先輩のキャラは、どんな敵が相手だろうと勝利を確信しているかの様に、ずんずんとためらい無く進む。
……いや、ためらいが無いからこそ、先頭を任せられるんだ。
その行動力や判断力は、先輩だからこその物だろう。俺達じゃ、先輩の足下にも及ばないな。
五層へ行く道のりは、これまでとは打って変わって簡略化されていた。
何故かは分からないが、マップを見た時にそう感じたのだ。
あまり入り組んでいる訳ではなく、かと言って一直線でもない微妙な所だが。
先を行く先輩の操作も、時折考えた様に止まる事も無くなった。
ダンジョンには各層にボスがいるが、ここまでどの層でも遭遇せず……。
もう少し刺激が欲しい所だ。
しばらく先輩の後をついて行くと、あっと言う間に五層への入り口に辿りついてしまった。
これで良いのか?
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【PT】Riou:こっから先、敵も強いから注意な?
【PT】TIGER:りょーかい
【PT】BEAR:マジか~めんどくせぇ
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さて、例のボスに出会う事は出来るのだろうか。
そして、そんな奴を無事に討伐することが出来るのか。
俺は一抹の不安を抱えていた。