第二章 悲嘆のグリフォン
Lv20 悲嘆のグリフォン
嘆きの洞穴第三層に出現する、大型ボスモンスター。画面の半分を占める体を持つ。
攻撃力はさほどでも無いが、その防御力、魔法防御力は長期戦への系譜。
攻略方法はこれと言って無い。
ただ、雑魚召喚魔法や高威力全体魔法などは使って来ない為、大人数で一気にボコってしまおう。
戦士はタゲ(ターゲット)を取り、PTメンバーへの攻撃を防ぐ。攻撃力が低いとは言っても、戦士以外の職では簡単に倒される。
魔術師、盗賊の毒効果のスキルが比較的有効な手段かもしれない。
無効:麻痺、スリップ、足止め
有効:毒、睡眠、上記以外
攻略WIKIを見ても良さげな情報は載っていなかった。
やはりここはみんなでタコ殴りするしかないのか……。
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【PT】TIGER:アイル、ベア、こいつ毒が利くみたいだから毒頼む!
【PT】AIR:はいよー
【PT】BEAR:おう、了解っ
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今は敵さんのHPを減らす事が最優先だ。
二人に声を掛けた瞬間、まずはベアが毒属性攻撃スキルを放つ。
〈ポイズンクラッシュ!!〉
ベアの頭上にスキル名が表示され、「ズシャンッ」の効果音と共に悲嘆のグリフォンは毒を食らった。
その間も俺達は攻撃をかましていたのだが、いやはや防御力とはここまで使い物になるのかと。
グリフォンのHPは最初に比べて減りはしたが、それでも70%はあるのだからたまげた物である。
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【PT】BEAR:やべっ毒切れた、アイル次頼む!
【PT】AIR:おっけー!(・ω・´)
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いつの間に交わされたのか、画面左下をちらと見るとベアとアイルのチャットログが残っていた。
上の空で戦闘に参加していても、何故か身体は勝手に動いていたようで。
考え事をしていた間も俺はスキルを連発し、時折MPを回復していたのだった。
〈ポイズン!!〉
藍琉のキャラが杖を振り回し、紫色の見るからに毒々しいエフェクトが発生。
毒の効果は極力継続を続けたい。
途切れる事無く続けられる攻撃で、尚かつジワジワとHPを削り取る為だ。
そうこうしている内にグリフォンのHPは着々と減少をしているのだが、未だに50%を保っている事に脱帽である。
どれだけ生命力がみなぎってんだよ!!
思わずそうに叫んでしまいそうだ。
スキルを放つ合間、俺は初めて見る緋熊とカッツェのステータスを調べる。
緋熊:熊族戦士 Lv27♂
所属ギルド:無所属
PT:加入中
Katze:獅子族聖職者 Lv26♀
所属ギルド:無所属
PT:加入中
確認した所、緋熊とカッツェは俺達よりも長くこのゲームをしていたようで、6、7Lvも格が高い。
そんな彼らでも倒せない敵を、20Lvの俺達が加わったくらいで倒せるのだろうか。