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第一章 盗賊と魔術師

しばしモンスターからのリンチに耐えていると、ピンクラビットの数が減って来た。 

ベアとアイルのお陰である。



戦士よりも攻撃速度の速い盗賊は、防御力が低い事を除けば意外と強い。

防御を捨ててアタッカーとして攻撃に攻撃を重ねる物理職。

しかもMPなども高く設定される事が多く、バンバンスキルを発動できるのも魅力だ。 

 

ベアはその特性を生かし、通常攻撃→スキルのコンボを繰り返す。





そして魔術師は高威力スキルを多数持つ、補助を捨てた魔法職。

火力(攻撃力)だけを見れば、全職中トップに立つこれまたアタッカーである。

状態異常魔法も巧みに操り、毒、睡眠、麻痺その他様々な異常を引き起こせる。

しかし、反面ではやはり同魔法職の聖職者より幾らか防御力が劣る面もある事。



以上のデメリットを持つが、高火力魔法に惹かれて魔術師を目指す者は後を絶たないのもまた事実だ。



――――――――――

 

【PT】BEAR:殲滅完了!

 

【PT】TIGER:さんきゅ、これからが本番だぜ!

 

【PT】FAR:おぉー!|`・ω・)ノ゛

 

――――――――――


俺がリンチされた分こいつもリンチじゃ!と意気揚々にみんなでスキルを放つ。

俺の黒虎が放つのは、攻撃力の高い

〈パワーヒット〉

 

ファーは〈ホーリーボイス〉

 

ベアは〈スタンアタック〉


アイルは〈アイスブレイク〉


それぞれが攻撃スキルを次々に放つ中、当の血塗れウサギちゃんのHPは三分の一を切った所である。



これならゴリ押しすればもう行けるな。

今まで観察していたが、血塗れウサギちゃんは高威力全体スキルは使ってこない。

一番厄介だったのはあのピンクラビットの召喚だったようだ。



時折MP回復薬のショートカットキーを押し、常にスキルを放てる量のMPを維持する。

気がつかない所で俺のHPが減っている時、気を利かせてファーが回復してくれる事に改めて感謝した。



――――――――――

 

【PT】BEAR:もうちょいだ、頑張れ!

 

【PT】TIGER:お前に言われなくてもな(笑 

――――――――――



ベアに何かを言われると、皮肉で返したくなってしまうのだ。

 

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