『海道にばれた』
『』はLINE内での会話となります
『海道にばれた』
『さっき一緒に帰ってるときに「先客って涼宮さんか?」って聞かれた』
『なんと答えたの?』
『勘の鋭さに驚きあきれてて』
『なんて答えたか覚えてないんだ』
『「あさまし」じゃない』
『日常で古語を使える数少ないチャンスを逃したわね』
『まじか』
『地味にショック』
『次聞かれたら話してもいいって言ったでしょ』
『海道君なら大丈夫よ』
『変に言いふらしたり茶化したりすることもないでしょうし』
『確かにそういう話をしたな』
『忘れてた』
『動転しすぎよ』
『少しは落ち着きなさい』
『問題は解決したってことでいいかしら?』
『とりあえず問題は解決したんだが』
『どうすんだよ』
『校外学習』
『楽しみましょうね』
『正直ヘルプは助かったんだが』
『そっちの3人は本当にこれでよかったのか?』
『もし不満が出ているようだったら、向こうで別行動してもいいと思うが』
『こっちは問題ないわよ』
『みんな飯村さんを応援してるから』
『協力とバックアップは惜しまないわ』
『そうか』
『それならよかった』
『あと』
『みんな海道君の恋バナに興味津々よ』
『「成り行きとか聞くんだー」って楽しそうに話してたわ』
『マジかw』
『海道には黙っておくことにするよ』
『そういえば、海道君はどうして気づいたのかしら』
『勘とは言っても何かきっかけはあったはずよね』
『問い詰めたけど本人もあまりよくわからないらしい』
『「強いて言うなら距離感かな」って言ってたぞ』
『少し近すぎたかしら』
『意識していなかったわ』
『いや、そういうわけでもないらしい』
『「近くもなく、遠くもなく、熟練って感じの距離感」って』
『意味の分からない返答されたよ』
『まぁあいつが変に鋭かっただけで』
『そこまで意識する必要はない気がするけどな』
『海道君らしいわね』
『今回は先に話していたからよかったけれど』
『次にこういうことがあった時にどうするか決めておいたほうがいい気がするわ』
『そうだな』
『涼宮としてはどうなんだ?』
『ばれたくないのか、そうでもないのか』
『誰と食べているのかは、ばれてしまってもしょうがないくらいに思っているわ』
『ただ』
『あの場所がばれてしまうのは、少し嫌』
『わかる』
『穴場だもんな』
『ではこうしましょう』
『もし、昼休みの居場所についての詮索を濁しきれなくなったら』
『お互いの存在や名前を使ってでもあの場所を隠す』
『一緒に食ってるやつがいるなら、場所よりもその相手のほうに興味が移るか」
『俺たちの関係について勘違いされたら面倒なことになる気がするが、そこはいいのか?』
『私は別に興味ないわね』
『あなたが嫌というなら、あなたの名前も隠すことにするわ』
『別に無理して隠す必要はないぞ』
『勘違いには、一応訂正を入れてくれたら十分だ』
『ではそういうことにしましょう』
『話は終わりかな』
『そうね』
『ほかに話すべきことがあったら、明日の昼休みにでも話せばいいわ』
『じゃあ、また明日』
『また明日』




