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第14話:カブトムシって大人になるにつれ苦手になる人多いよね

なんかだんだんサブタイトルと本文の関係性が薄くなってきてる気が……。

今日は遅くなってしまいすいませんでした。

 城へと向かう道中それなりの数のの吸血鬼と戦闘になった。

 強さ自体はどいつもこいつも大した差はなくて、今の俺らからしたら吹けば飛ぶような存在だったが、それが何回もあるとさすがにうっとおしく感じてきた。


「城下町に入って結構経つけどまだ城にはつかない感じ?」

「もうそろそろ着くぞ。相当数の人間をここで生活させてるから城下町も大分でかくなってんだよ。代わりに城自体はそんなに大きくないぞ」


 初めに建てた城は見栄を気にして有り得んほど大きくしたが、住む側が生活しずらいっていう理由でここまで小さくなった。

 目的の場所に行くのに城内歩いて五分かかるとかざらにあったから実用性重視の今の城は結構気に入ってたりする。

 いっそのこと俺が親父をぶっ飛ばした後で城ももらっちゃえばいいのか……。

 いや、名案かもしれないなこれ!


「……なんかまた変なこと考えてるでしょ?」

「そ、そんなことねぇけど!?」

「アベルは嘘が下手だね。すーぐ動揺しちゃって嘘ついてるってバレバレだよ」

「うっせ、そういうお前はそういうの得意だよな」

「これでも天使長なんてものやらせてもらってますから」


 そうなんだよなぁ。

 こいつなんでか知らないけど天使長なんてすごい役職についてんだよ。

 片や俺なんて元吸血鬼の王子だったとはいえ今は追放された職なしのハイパーニートだぞ。

 むしろ俺くらいになると自宅警備すらしなくなるからな。

 何この格差社会、仕事してるやつが偉いんか!?

 家でごろごろしてるやつは頑張ってないと思ってんのか!?

 いやまぁ大して頑張ってることもないんだけど。


「なんか腹立ってきたから一発デカいのぶち込んでいいか?」

「いいんじゃない? 一般人に影響がないなら」

「おっけ、じゃあ城に向かってぶっ放すぜ」


 俺は闇剣を何本も出現させ、それを一つに束ねていく。

 五本、十本、百本……だいたい五百を超えたあたりからだろうか、宙に浮かぶ巨大な闇剣がだんだん制御しづらくなってきた。


「そろそろいいか」

「そんなの作ってどうすんのさ」

「あん? こうすんだ――よッ!!」


 俺が手を振り下ろせば、闇剣は城に向かって一直線に進んでいき、城の真中あたりに突き刺さるとそこから上を倒壊させながら消滅した。

 いきなりの攻撃にパニックになっているのか、城からは悲鳴や怒号などが聞こえてきた。

 ふっ、きたねぇ花火だ……!


「……アベルって時々えげつない事するよね」

「あの城いいなぁって思ってたけど、よく考えてみたら俺あの城でいじめられてたし、そもそも外見がなんかダサかったからもういいかなって」

「まぁ、アベルが良いならいいんじゃない?」

「おう。城には人間は入れなかったはずだし風通しもよくなって入りやすくなったからいいだろ」


 早速空から城の方にお邪魔しましょうかね。

 フェイにそう提案すると、同じように思っていたのかすぐに了承して空から侵入することとなった。


 だんだんと近づいてみて改めて思ったけど、ほんとにひどい有様だな。

 城ってより瓦礫(がれき)の山と表現した方がしっくりくるってくらい原型をとどめてない。

 見れば何人かの吸血鬼が山を崩して救出作業をしていた。

 どうせ死なねぇんだしほっとけば勝手に出てくるだろうにご苦労なこった。


「なんかバレてねぇし一気に突っ込んであいつら縛り上げちまった方がいいかもな。時間が経てば経つほどどんどんと城に居たはずの吸血鬼たちが再生してきちまうだろうし」

「そうだね。じゃあ僕左側に降りるからアベルは右側に降りて。どんどん縛ってって真中で合流しよ」

「あいよ」


 そうして俺とフェイは別行動をすることになった。






 右側で作業をしていた吸血鬼の一人に目を付け、そいつに向かって急降下する。

 着地と同時に首を掴み地面にたたきつけてから家から持ってきた闇で作ったロープで縛る。

 途中何か言っていた気もするが、いちいち話を聞いてたらどれだけ時間があっても足りないのですべて無視して縛り上げた。

 他のやつを探そうかとあたりを見渡すとこちらを見ている二人組を発見した。


「二名様、ご案内でーす」


 ただし送り先は地獄だがな。

 捕らえたやつらがどうなるのかなんて全く知らないが、殺しても死なない以上待っているのは自由のない生活だろう。

 まさに生き地獄ってか。


 二人組は爪を出して俺めがけて突っ込んでくる。

 その爪に合わせて俺も自前の爪を出現させ、さらに闇を纏わせる。

 左右から襲い掛かる鋭い爪を闇を纏わせた爪で迎撃した。


「んなッ!?」

「――ッ!!」


 するとどうだろう、相手の爪がぽっきりとへし折れてしまったではないか。

 やはり吸血鬼特攻のある攻撃を混ぜてる分、同じ爪でもこっちの方が強いだろうな。


「おいおい、お前らの爪弱くねぇ? タンパク質足りてねぇんじゃねーの? 豆食えよ豆」

「てめぇ!」

「ぶっ殺してやる!」

「あんまり強い言葉を使うなよ、弱く見えるぞ?」


 うおぉぉぉ!!!

 ついに言えたァ!

 ここ五十年ずっっっっと言いたかったんだよこれ!!

 どっかで聞いてからかっけぇって思ってたんだけど今まで言葉を解せる知的生物と戦闘になる機会が無かったせいで言えずにいたんだよなぁ。


「調子にのんじゃねぇぞ!!」

「弱い犬ほどよく吠えるって言うけど本当のことだったんだな」


 んで、戦った結果はそこで転がってる二人と。

 秒殺を超えて瞬殺だった。

 秒殺の上が瞬殺かは知らんけど……。

 この調子でどんどん捕まえて行こうか。

Wordで書き溜めてあるため、なろうに保存するの忘れて家を出ると帰るまで投稿できなくなるっていう罠よ。

次から気をつけますすいません。


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