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次世代魔法の分家人  作者: めいがしん
〜1学期末と夏休み篇〜
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第66話 回復薬




所長から回復薬の製造ラインを20分ほど案内され、回復薬ができるまで過程を見せてもらった


「ここで回復薬を瓶に入れて完成となります」

機械で何本もの瓶に回復薬を入れているのを見て言った


「なるほど。それで、俺は回復薬の液体の作り方を教えてほしいのですが…」

ここまで所長が一つ一つ丁寧に教えてくれていたのだが、本命の液体の作り方が全く話に出てこなかったのだ。

猫頭に気圧されている所長が可哀想で言うタイミングが無かったから少し気が引けるが、一応その為に来ているから聞かないとな


「そ、そうですよね!では、こちらにどうぞっ」


所長に連れられて10分ほど歩くと回復薬製造室と書かれた部屋へと案内された

扉を開けると体育館かと思うほど大きな白い部屋に貯水タンク?の様な物が3つあった


「こちらの第一タンクに天然水が入っています。そして回復系のスキルを持った者が魔法を流すことにより回復薬となります。そしてそれを先程作っていた栄養ドリンクの素と混ぜることで完成になりますね」


「回復薬は人の魔法で作れるんですか?」


「そうですね。最初はミントや葉類などに魔法を使って育てようと思ったのですが、どうやら水にしか付与できない様で」


これは驚いたな。回復スキルを持っているとそんなことまでできるのか…

「その回復薬を頂くことはできますか?」


「大丈夫ですよっ!なら、実際に作るところをお見せしますよ」

所長は部屋のガラスケースから2リットルのペットボトルを取り出してタンクの蛇口の様なものにセットすると水をペットボトルの中に流した

そしてそのペットボトルを机の上に置くと右手をかざした

「スキル【回復】!!」


「所長のスキルは【回復】なんだっ。結構回復スキル持ってる人はいるみたいだよっ」

猫頭が言った


所長がペットボトルに魔法を流すと薄水色の透明な水がみるみると緑色に色変わりし先ほどよりも発光している様に見えた


「これで回復薬の完成になります!普段は100リットル以上の水に50人程度で行ってる作業なんですよ?」


「す、すごい!こんなことが出来るですねっ!!」

俺は食い気味に言い、姿勢を前衛にしてペットボトルに顔を近づけてジロジロと見た


まさか自然物にスキル魔法が付与できるなんて、まさにゲームの様だな。きっと全てのスキルができるわけじゃなく。回復スキルの特権というところか。これを家に持ち帰ってスキルを解析してみれば普通の魔法でもできそうだ。

となると、魔法薬の方も魔法で再現可能になってくるな。魔法薬は1つしか持っていないからもう少し手持ちが必要か。帰ったら魔法薬が手に入れられるダンジョンを探してみよう。


そして俺達は工場から所長室へと戻ったのはいいものの

そこから怒涛の所長による熱弁(猫頭にアピールタイム)が始まり、結果帰宅は夕方となったのだった


回復薬を無償で頂いたからこれはこれでいいだろうと思いつつ、所長にはこれからも是非頑張ってもらいたいと思った


「今日はありがとうございました!」

エントランスまで所長が俺と猫頭を見送りに来ていた


「こちらこそ。長居してしまいすいません。すごくためになりました」

長居したのは猫頭のせいでもあるんだがな


「じゃ、俺達は帰るねーっ!所長お疲れ様!」

全く、猫頭は呑気なものだな


俺と猫頭はバイク置き場に移動した


「ほらっ。家まで送るよ」

俺がヘルメットを渡した


今日は猫頭にも世話になったからこのくらいはしないとな


「いいのかい?じゃ、お言葉に甘えてお願いするよっ!」

猫頭はヘルメットをかぶるとバイクに跨った


そして、猫頭の家へとバイクを走らせたのだった

案内されるまま着いた場所は東京都港区にある超高級マンションだったのだ


俺はそびえ立つマンションの最上階を見上げる形で言った

「本当にここなのか?」

日が沈んだ暗い夜空が嘘の様に照らされていたのだ


「そそ!父さん達は他のところに住んでるから事実一人暮らしみたいなものさっ!よかったら寄ってく?」


「いや、遠慮しておくよ。やることも残しているしな」

改めて猫頭は御曹司なんだと認識させられたよ


「そうかっ!じゃ、送ってくれてありがとね!」


「あぁ。俺の方こそ今日はありがとう」


「あ、そうだ!夏が元気になってよかったよ!また学校でねっ!!」


「そうだな。また学校でよろしく」

俺はバイクのアクセルを握り走り出した


そういえば竜神ダンジョンで怪我をしてそのまま長期休みになったのだったな。陽キャで距離の近い猫頭だが素でいい奴で間違いはない。たまには友達と遊ぶのも悪くないと思ってしまうな。


バイクのミラーから見える猫頭の姿は見えなくなるまで俺に手を振っていたのだった

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