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次世代魔法の分家人  作者: めいがしん
〜ダンジョン生活と学園篇〜
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第5話 夏とお姫様抱っこ



「ところで夏、まだ時間は大丈夫かい?」


「あぁ、まだ分離機が終わってないから手は空いているが」


「実は相談なんだが、今僕たちがなんの研究をしているのかは知ってるね?」


「!。おい、ここには千冬がいるんだぞ?極秘事項だろ?」


「…!。お邪魔なら出ていましょうか?」


「あー!大丈夫大丈夫!千冬ちゃんなら聞かれても問題ないから!」


なんとゆうか、父さんが本当に研究室長なのか不安になるな…

「でだ、魔装飛行がどおしたんだ?」


「実はね。魔装飛行のための魔装武具テールムをいくらプログラミングしてもうまくいかないんだよ…。映像あるからちょっと見てくれない?」


「はぁー。まぁ、父さんには借りがあるかな。いいぞ。」


「助かるよ!今送るね!」


俺と千冬は父さんから送られてきた飛行訓練の映像を見た


「す、すごいですね!魔法がここまで発展するなんて!誰でも空を飛べることができるんですね!」


「いやー。ありがたい言葉だよ。科学者にとって褒められることは最高の祝福だからね。」


「んー。飛んではいないけどな。せいぜい2m浮いてるだけだろ」


「すぐ夏はロマンのないことを言うんだからー」


「まぁ、間違ってはないんだけどね。夏はどう思う?」


「まず魔装武具テールムが重すぎるな。全身鎧のように着ないと飛べないんじゃ、まず実用性はないな。それと魔力信号は上下左右前後だけか?」


「上下左右前後斜めを入れて10通りだね。」


「それじゃ、足りなすぎる。せめてその3倍は必要だな。」


「3倍?それじゃ、今の鎧よりもさらに重くなるぞ?」


「全身にじゃなく、両手両足につけるだけでいい。そして重力感知をつけて、傾いた方向には出力が大きい魔法を使えばいいだけだ。それをあらかじめプログラミングしておけば魔力信号が増えても演算能力は半分以下だ。」


「たしかに…。だが、それだと出力が足りなすぎる。両手両足じゃ浮くことすら出来なくなるぞ?」


「だから、さっきの俺の技術を使えばいい。」


「!!!。そ、そうか!魔力回路を太くするのか!」


「そうゆうことだ。回路の周りにはしっかり絶縁体で覆うんだぞ?」


「その手があったか!!さすが夏だ!いやー相談してみてよかったよ!早速取りかかるとするかな!そうだ、母さんにも顔見せとくかい?」


「いや、大丈夫だ。母さんは父さんと違って技術局長だからな、忙しいだろ?」


「たしかにな。…じゃ、また時間があったら連絡するからな!ありがとう!助かったよ!千冬ちゃんも付き合わせて悪かったね!じゃ、おやすみ!」


プツッ


「ふぅー。やれやれ。これで進展があるといいんだがな。」


「私には何を言ってるのかさっぱりだったよ…」


「千冬は技術よりも実技側だからな。じゃ、俺は自分の銃に取りかかるとするかな」


2時間後…


「んーーーー。っよしっと。これであとはチップに魔法式を組み込めば終わりだな…」

そういえばさっきから千冬が静かだな…


スー…スー…。ムニャムニャ。


「寝てる…。はぁー。全く家に帰ればいいものを。」

俺は携帯から千冬の母親に連絡を入れた


プププププ


「あ、もしもし?夏君?どおしたの?」


「もしもし。夜分遅くにすいません。千冬がうちにきてたんですが、寝てしまって…」


「あーごめんねー。あの子ったらもぉー。もし、迷惑じゃなかったら夏君の家で寝かせてもらえるかしら?」


「あぁ、まぁ俺は大丈夫ですけど…」


「助かるわ!ほんとにごめんなさいね。明日の朝、制服とお弁当取りに来るように言っておいて!あ、夏君の分も作っておくわね!…それとあの子そうゆうのに疎いから…優しくね…。フフフ。」


「はぁー。え?どうゆことですか?」


「フフフ。まぁ、いーいのよ!それじゃ、よろしくね!お休みなさい。」


「はぁー…??」


プツッ


何が言いたいんだか全然わからなかった…

まぁ、とにかく千冬は俺のベッドで寝てもらうか…


「よいしょっと」

千冬をお姫様抱っこし、俺の自室のベッドまで運んだ

そして、俺はすぐに研究室に戻ったのだ


そしてそこからさらに1時間後…

「やっと終わったー!早く試してみたい…が、流石に3時過ぎか…。また後日だな。とにかく俺はリビングのソファーで寝るとするかー。ふぁ〜。」

リビングのソファに横になると俺はすぐに眠ってしまった


ジュー、ジュー

カタッ、カタ、カタ


「…ん。…。」

なんの音だ…?俺は昨日…。

そうか疲れすぎてすぐに寝てしまったのか。

それよりも睡眠時間が足りなすぎる

あと10分だけ…


「夏!!起きなさい!」


「…!!。そうだ!千冬!!」


「もーー。何回も起こしたのにやっとお目覚めかしら??おはよう、なっちゃん!」


「あ、ああ。お、おはよう。何してんだ?」


「朝ごはんに決まってるでしょ?早く着替えて準備してきなさいよ。遅刻するわよ?」


「そ、そうだな。そうさせてもらうか」


「あ、そういえば。き、昨日私のことベッドまで運んでくれたの?」


ん?なんで顔を赤らめる…?

寝起きのせいで頭が回らない

「あぁ、運んだけど。どうした?」


「そ、その。ぉ…ぉもくなかったかしら?」


重い?

そりゃ、重かったに決まってる

ダンジョン後に研究室で銃の改良までしてたんだぞ?

心身共に疲れてたからな…

「重かったよ」


「ーー!!!。そ、そりゃ悪かったわね!!早く着替えて!あっちいきなさい!もぉ!」


はぁ…?

なぜキレられた。

「あ、あぁ。すまん。」


顔を洗い、制服に着替えた俺は、先ほどよりも爽快な気分になり、目も覚めた


ん?さっきの、もしかして俺悪いこと言ったか?

まずいな…怒らせたかもしれない。


台所にいくと、朝ご飯のベーコンエッグとパンが用意されていた


ここでご機嫌を取らないとまずいな…

「う、うぁー。うまそうだな!さすが千冬だ!朝から贅沢極まりない!」


「あっそ。早く食べた方がいいわよ!」


しかめっ面で俺の方を向いて言われた


「あ、あのさっきは、その、悪かった。」


「もぉ、いいから!ぶり返さないで!早く食べて行くわよ!」


「千冬…。お前それ寝巻きだぞ?」


「あ…!!家に帰る!!」

急いで食事を口に掻き込み、ドタバタと慌ただしい様子で千冬は家に帰っていった


「め、飯は食うんだな…」


ご愛読ありがとうございます


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