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次世代魔法の分家人  作者: めいがしん
〜ダンジョン生活と学園篇〜
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第48話 4階層ボス




ボス部屋の扉を開くと、そこには大蛇という言葉の枠にハマらないほどの巨大な蛇がいた


「お、大きすぎない?」

あまりの大きさに雷豪は足をジリジリと後退させながら言った


全長20メートル程か?いや、とぐろ状に胴体が巻かれているからそれ以上あるかもな。


外皮は赤く刺々しく、真っ黄色な鋭い目が舌をチョロチョロと出しながらこちらを睨んで見てくる


「蛇に睨まれた蛙の気持ちはこんな感じなのかな」

俺は怖がる雷豪を和ませようと冗談混じりで言った


「ちょっと!そんなこと言ってる場合じゃっ!!」


大蛇は口を大きく開けて、炎を放った


「水魔法 水壁!」

俺は地面に左手をつけ、目の前に巨大な水の壁が現れた

水壁は俺と雷豪を大蛇の炎から防いだ


「助かった!まさか六条が魔法を使うなんてね」


俺だって魔法くらいは使うさ

「俺は魔力量が少ないからレアだけどな。それより、俺がサポートするから臆せず進んでくれ」


「あぁ!スキル【雷】雷骨拳らいこつけん!!」

雷豪の体からバチバチと高い音が聞こえると同時に姿を消した


速いな。水壁の横から抜けて一気に魔物まで向かったのか


俺は水壁を解除した


すると、魔物は雷豪に向かい口を大きく開けた


また、炎を放つ気か

「雷豪!そのまま行け!土魔法 土穴」

俺の土魔法は大蛇が居座っていた地面を凹ませた


いきなり現れた大きな穴に大蛇は落ちていき、重力で雷豪に向いていた頭は上に反り返る形になった


雷刃らいじん!」

その隙に雷豪はとてつもない速さで剣を振り切り、蛇の首を斬ったのだった


「なんとか倒せたな」

それにしても雷豪の技は速いな


「あぁ。六条の魔法のおかげね。ありがとっ」


俺は雷豪から礼を受けながら、雷豪が斬り離した蛇の頭の剥ぎ取りをした

「魔核と、剛皮、あと火炎袋だな」

剥ぎ取り終わると魔物は黒い塵となり消えていった

すると、カランッと音がし、紫の瓶がドロップされたのだ


「なんだこれ」

250mlほどの小瓶に液体が入ったアイテムを手に取ったが、俺はダンジョン探索でこんなドロップアイテムを見たことがなかった


俺は携帯からギルド特設サイトを開き、ドロップアイテム一覧から[瓶 紫]と検索をかけた

検索結果の1番上に現れた画像が全く同じだったため〈魔法瓶〉で確定だろう


魔法瓶…魔力を全回復する瓶か。

レア度は星5つ中の4。なかなかレアな代物らしいな。俺が見たことないのも頷ける

さらに、驚くべきは買取額が30万円というところか


俺は剥ぎ取った素材と魔法瓶を雷豪に渡した

「ほら。雷豪が倒したんだ、雷豪の物だ」


「いや、私はいらないよ!」

雷豪が受け取ると同時に俺に押し付けた


「おいおい。流石に俺は受け取れないぞ?」

俺は押し付けられたアイテムをさらに押し返した


「私は素材やアイテムに興味ないからっ。探求者シーカーになったのも腕っ節を上げるためで、ここまで討伐した魔物も全部盾岡達にあげたからっ」

そしてさらに、雷豪が押し返してきた


そんな理由でシーカーになったのか…。珍しいやつだな

「わかったわかった!なら、遠慮なく貰うよ。ありがとう」

俺は雷豪が力強く押し返してきたアイテムを受け取りキューブにしまった


ここで拒否して気まずい空気が流れるのも嫌だし、素直に受け取っておくに越したことはないだろう


ガコンッと音がし、下に続く階段が現れた為俺たち2人は下の階層に降りて行った


「そういえば、雷豪の魔導武具テールムは刀身が剥き出しなんだな。普通、刀のテールムは持ち手の部分だけテールムで刀身は魔法で作られるのが主流だと思うんだが」

雷豪の刀をまじまじと見ながら言った


「あぁ、これか?」

雷豪は腰につけた刀を鞘から抜き、見せると

「私の特注なんだよ。刀身にも魔力回路が張り巡らされてて、私のスキルに呼応して電気振動を起こすんだ。硬い魔物でも簡単に斬れるから便利なんだ。ほらっ」

そう言って俺にテールムを渡してきた


俺はそれを受け取りじっくりと触り、見させてもらう

「ほぅ。この刀身、相当硬いな。刀というよりは鈍器に近い。刃も無いし。雷に耐えられる素材でこの硬さというと…人工物というよりなんかの魔物の素材か?」

俺は白い刀身を触りながら言った


「大電竜という魔物の外皮を使っているらしい。ランクSSのダンジョンで手に入れられるらしくて、かなり高額で買ったよ」


なるほどな。素材は自腹で買ってそれを知り合いの魔工師かなんかに頼んだんだろう

「ありがとう。なかなかの力作だな」


「ハハッ。ありがとうっ」


そんな会話をしながら階段を降りていくと5階層にたどり着いた


その瞬間俺と雷豪は顔を見合わせた

「分かるか?雷豪」


「あぁ。この雰囲気…」


シーカー歴は1年弱とそこまでベテランではないが、ダンジョン攻略の数はこなしてきた

だからこそ分かる。この澱んだ空気は

「ここが、最下層だ」

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