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次世代魔法の分家人  作者: めいがしん
〜ダンジョン生活と学園篇〜
4/74

第3話 夏とダンジョン攻略

ダンジョン探索は実に順調で、途中色々な魔物が現れた


オークを倒したあとはスライムに遭遇した

真緑のプヨプヨしたスライムだ

個体名はグリーンハイスライムといい

大型犬程の大きさはある


今更スライムだと思うが、俺のお目当ての一つがこのグリーンハイスライムだ

ただ、ひとつ難易なのがスライムに打撃は効かないんだよな…


スライムは体を伸ばして粘着攻撃を仕掛けてきた


「意外と速いんだな。」

俺には攻撃がひとつも当たることはなかった

「スキルを使えば止まって見えるよ。氷魔法 氷結!」


スライムはカチコチに固まった

それを1発拳で殴りパリンッと割れた


「よし。魔核と緑の粘着物、ゲット。」

この緑の粘着物は一定の魔力量で加工することにより電気を通さない物質に変化する。それを魔力回路につけることで魔力回路の信号の役割をしてくれる

まぁ、簡単に言えば、絶縁体と魔力の操作をしてくれるってとこかな


「この調子でどんどん倒していこう!」

俺は2匹の魔物を倒してからエンジンがかかったのか無我夢中で魔物を倒して行った

気づいた頃には下の階層に続く階段にたどり着いており、スライムやオーク、スパイダーなど大量に討伐していた


「下の階層か…。今何時だ?」

腕時計をポチッとタッチすると時間が表示された

「19時かぁ…。最終階層をクリアするとなると早くても22時くらいになりそうだな。」

俺は明日の学校のことと今目の前のダンジョンを心の天秤にかけて悩んだ

いや、学校のことは悩むほどのことでもなかったが、朝起こしに来てくれる千冬に申し訳なくて悩んだというのが正しいな

まぁ、しかし天秤はすぐにダンジョンの方に傾いた


「大丈夫だろ。さぁ、行くとするか。」

俺はそのまま階段を降りて行き、最終階層に突入した


「戻りは昇降魔法があるから大丈夫だが、ショルダーバックの中が8割ほど占めているからな…。それだけが欠点ってとこか。」

ソロ攻略はアイテムを全て独占できるのが利点だが、量に限りがあるのが欠点とも言える

その都度その都度欲しいアイテムだけを厳選していけばいいだけの話だが、金になるアイテムを取らずに帰るのに勿体無い精神が出る俺は相当現金な奴なんだろう


10階層では相変わらず出てくるモンスターはスライムやオークばかりだ

オークは取れるアイテムが少ないからスルーして行き、スライムは確実に倒して行った

「スキルのおかげでオークに出会う確率は格段に低い分効率はいいがな。…さて、攻略マップ通りならそろそろボス部屋だが。…ん何か来たな」


そこに現れたのはデルタサーペント

デルタサーペントは俺が求めていた本命のモンスターだ

「やっと出会えたな!」


シャーっ俺に向かって威嚇を始めた

体はバチバチと音がして、名前通り雷を纏っている


「威勢がいいじゃないか。体長は20mはあるな。十分だ。」


サーペントは尻尾を大きく振り、地面に叩きつけた

その瞬間地面から雷が俺に向かって走ってきた


「!!。よっと!!」

俺は飛び、それを軽く避けた

「電気を纏っているとなると打撃は危険だな」

弱点は……。顎の下に魔核があるのか。そこを叩けば倒せるな。


モンスターを倒すのにもっとも簡単な手段は魔核を破壊することだ

魔核はどのモンスターにも備わっており、外観からは普通は見ることはできない

透視系統のスキルさえあれば簡単に見ることは可能だがな

魔核は加工することにより、魔力回路にすることができる。これを魔導武具テールムに応用することで自身の魔力を流す、道のような役割になってくれる。


話は逸れたが、電気を纏った相手の魔核をどうやって破壊するかだが…

俺の魔導武具テールムを使えば容易い


俺は腰から下げた2丁の銃を取った

「まだ未完成だが、実用はできるんでな。使わせてもらうぞ。十士道魔装銃クロスドガンズ。魔式展開、土神門ツチミカド!」


銃から放たれた超高出度、高密度の石弾はサーペントの弱点を一直線に貫いき、魔核を破壊した

魔核を破壊されたサーペントは喚きながらその場に倒れたのだった


「…。やはりまだ魔力転送と魔術式展開速度、それに魔力濃縮度が遅いな…。さて、サーペントの皮がお目当てだ、取り方は…」

俺は再び動画配信サイトでサーペントの解体方法を調べて、その通りに解体した

20m程ある巨大なサーペントの皮を若干失敗はしたものの10m以上は取ることができた

俺はそれを丁寧にビニール紐で縛りショルダーバックに詰めるとバックは今にもはち切れそうなほどパンパンになった


「サーペントの肉は流石に入らないよな…。仕方ない、ここで食べていくか。火魔法 火炎!」

俺の手から放たれた火はサーペント肉を包み、こんがりと焼き上げた


「さすが俺だな。魔力調節も絶妙だ!いただきます!」

俺はカブっと肉にかぶりついた


美味い!鶏肉のように弾力のある食感だが、鶏肉以上の油だな。タンドリーチキンなんかにしたらもっと美味いな

ダンジョン内でそんな贅沢はできないから丸焼きという男飯になったが、持ち合わせの塩だけでも十分いける!


「ふぅーー。食った食った…。意外にも肉は少なかったな。いくつもの骨とそれを支える背骨?のような太い骨があったせいか肉はつきにくいのかもな。さて、あとはボス部屋だけか。食後の運動とするか」


最後のボス部屋に入るとそこにはミノタウロスが立っていた


情報通りミノタウロスがボスだったな

たしか、速いってのは聞いたけど…


ヴォォォォォーーー!!


ミノタウロスは叫び声と共に俺に向かって走ってきた


俺は軽々避けた

「おぉ。流石に速いな!俺のスキルの敵じゃないがな。魔核の位置は…心臓横だな。っよっと!!」

俺はミノタウロスの魔核に向けてそれなりの力で拳を放った

「ちなみに、血飛沫が上がると服が汚れるんでな。衝撃だけで破壊させてもらったよ。」


ヴォォォォォー


ミノタウロスは背中から地面に倒れた

倒したのと同時にカードから声が聞こえた

『おめでとうございます!!Bランク地緑ダンジョン攻略です!!攻略の証をカードに印字しました。次回の攻略も期待しております。』


俺はカードを確認した

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

    六条 夏(16)レベル2 Sランク

スキル【第六感】

攻略ダンジョン

   【赤ダンジョン】  Dランク

   【青ダンジョン】  Dランク

   【地ダンジョン】  Dランク

   【紅ダンジョン】  Dランク

   【草ダンジョン】  Cランク

   【青池ダンジョン】 Cランク

   【穴蔵ダンジョン】 Cランク

   【森林ダンジョン】 Bランク

New 【地緑ダンジョン】 Bランク

   【白ダンジョン】  Bランク

   【毒池ダンジョン】 Aランク

   【地脈ダンジョン】 Aランク

   【青龍ダンジョン】 Sランク

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「だいぶダンジョンもクリアしたな。ミノタウロスのアイテムは…。角と牛革か。さっさと採取して帰ろう。」

.

「ふぅー。牛革は思ったより厚いから手間取ったな。じゃ、地上に戻るとするか。」


昇降板に手をかざすと魔法陣が現れ地上に転移した


ご愛読ありがとうございます


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