第36話 夏の校外学習模擬戦 決勝戦②
俺と嵐山の戦いが始まる頃、残された千冬達はというと
「一青さん!夏君が!どうする?追いかけるかい?」
「いいえ、仁くんは夏に任せましょう。連れ去っていったのが嵐山くんなら夏を班全員で叩くことはないはずよ」
「…そのようね。ほら。来たわよ」
朝日さんの言葉と共に目の前から嵐山を抜いた4人が見えてきた
「随分となめられたものね。隠れもしないで目の前から来るなんて」
「みんな、夏から伝言があるわ。猫頭くん、猫化は普通の猫にしか慣れないのか?ライオンもネコ科だぞ?。梵さん、スキルの凡庸性は班の中で1番だ。だが、サポートだけが全てじゃない、もっと自分を出して戦ってくれ。朝日さん、剣士は才が上がるだけなのか?もっと自由な思考で戦うといい。だそうよ。全員勝つわよ!!」
俺の言葉を胸に全員が戦闘態勢に入った
「開幕1発目は私よ!氷帝鮮麗!」
千冬の目の前が一気に氷が生成された
「甘いぜ!一青!スキル【火】 火蒼!」
火鳥の右手から蒼い火が放ち、氷を溶かしていった
千冬と火鳥が対面した
「俺の相手はお前だ!一青!」
「そうみたいね!負けないわ!」
「スキル【猫化】 鉤爪!」
「スキル【百足化】 黒鉄!」
猫頭の素早い攻撃を黒鎧が防いだ
「硬いな。どうやら俺の相手は黒鎧くんだね」
「あぁ!よろしくな!猫頭!」
「水魔法 水球!」
「風魔法 風壁」
眼吹さんの初級魔法を梵さんが中級魔法で防いだ
「一恵!勝負よ!」
「受けて立つわ。瞳!」
「スキル【精霊】上級精霊【光】 光線」
「スキル【剣士】魔式展開 斬!」
精華さんの精霊による攻撃を朝日さんが斬った
「どうしたの?そんなものかしら?」
「言うわね、朝日!全力で倒してやる!」
各自、各々が各々の相手と対面し、戦闘が始まった
「火魔法 火球」
「風壁!」
眼吹さんの攻撃を梵さんが防いだ
その間に梵さんは風をこより状にして放った
「スキル【木枯らし】 千風」
「魔眼の前では当たらないわ!」
眼吹さんは最も簡単に梵さんの攻撃を避けていく
「風魔法 風球!火魔法 火球!水魔法 水球!」
「風壁!くっ…次から次に攻撃がくる。壁が壊れるのも時間の問題ね…」
「ほらほら!守ってばかりじゃ、私を倒せないわよ!一恵!」
眼吹さんが魔法を出しながら言った
「うぅ…。六条くんが私にアドバイスをくれるってことは、私が嵐山班に通じる力を持っているって分かってるんだ。今の私の手札を確認するんだ…私は弱い風を操ることしかできない…。風魔法は使えても中級の風壁。風魔法をスキルで操れても演算能力が低い私はできても中級レベルの魔法…。考えて…。………!!」
「これで壁は終わりよ!氷魔法 氷球!」
眼吹さんの放った氷と共に、梵さんの風壁は破られた
「そ、そんな!」
「ラスト!火魔法 火球!」
「…甘いわ!!弱い風をこより状に何層も何層も重ねた技!!これが私の技よ!千章風!」
いく層も重なった風は2メートルはある槍に変化し、眼吹さんに放たれた
「な、なによそれ!そんなの知らないわ。火球!水球!風球!氷球!」
連続で放たれた魔法は梵さんの技を消滅させることはできなかった
「瞳は魔眼での情報が多いため、演算能力が追いつかず魔法は初級魔法しか使えないんでしょ?それで助かったわ。中級レベルを当てられていたら私の技がもたなかったもの」
梵さんの技は、魔法で威力を弱められたものの、重ねた層のおかげで消えることなく、最後は的を射ることに成功した
「…私の勝ちよ!……!!」
それと同時に地面から水球が現れた
梵さんはすぐに気づきとっさに後退した
「!!。これは!水球のなかに風球が!」
「イタチの最後っ屁ってね。魔眼で避けるポイントは読めてるわ!たとえ、初級魔法しか使えなくても、使い方次第よ!弾けろ!!」
眼吹さんの声と共に風で押された水球の水が梵さんを襲った。眼吹さんは魔眼で予知していた為、的確に梵さんの的を射ることに成功した
ビーーーーーー
『梵、眼吹。戦闘離脱!』
先生の掛け声と共に、両者が退場となった
引き分けという形で4対4の戦いにもつれたのだった
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