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次世代魔法の分家人  作者: めいがしん
〜ダンジョン生活と学園篇〜
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第15話 夏と班長



「班長だけど、私は六条くんを推薦するわ」

朝日さんが腕を組みながら俺を指名した


「い、いや、まて。なんで俺なんだ。副委員長である朝日さんの方が適しているだろ?」


「よく言うわね。首席のあなたが嫌がるから嵐山くんや私がなったのよ?校外学習のみの班長なんだからやれるのではなくて?」


随分と痛いところをついてくれるじゃないか…

仕方がない。流れは変えられないか。

「いいだろう。その代わり副班長は千冬にしてくれ」


「え?私?」


「へぇー。副委員長の私を差し置いてね。理由は?」


「俺は千冬のことをよく知っている。その逆も然りだ。俺が佳境に立たされた時に適した指示を出せるのは千冬だけだからな」


千冬は少し顔を赤くした


「なるほどね。本当に仲がいいわね。いいわ、そうしましょう。」


「よし、猫頭と梵さんもそれでいいな?」


「はい!」


「いいよ!」


俺は先生から送られたデータを携帯で拡大化し、全員の前に見せた

「それじゃ。次にダンジョン攻略についてだが、まず、このダンジョンの1~3階層を見ると、Dランクにしてはかなり広くなっているんだ。ならば、俺達は先に1~3階層を隅々まで探索する。」


「何故かしら?すでに攻略されてるところを牛歩で進むより、先を開拓していった方が効率的じゃない?それに、攻略報酬も貰えなくなるわよ」

朝日さんが質問をしてきた


たしかに、攻略報酬は捨てがたい…

基本的に未開拓のダンジョンを攻略した探求者シーカーは攻略情報を国に公開し、国が嘘偽りないか調査の後に正しければ、国から高額の報酬がもらえる。

Dランクダンジョンの攻略報酬は最低でも50万はくだらない。

それに、朝日さんが俺の話をしっかりと理解した上に自分の案を言ってくるとは…

いい傾向だ…


「いや、1つのダンジョンで出てくるモンスターは系統が同じなんだ。例えば、1階層に出てくるモンスターと5階層に出てくるモンスターは進化系や近縁種ってことだ。俺達が行くダンジョンは完全初見。ならどれほどのモンスターが現れるのか知っておくことで後々有利になる。なんでもそうだが、情報に勝る産物はないからな。それと、攻略報酬についてだが、今回は校外学習だ。金が目当てで行くわけじゃない。安全に学務を全うし帰ってくればそれでいい。現金に目が眩み危険な行動は厳禁だ。まぁ、校外学習は3日間あるわけだからな、俺達の情報量が有れば、先の攻略組を後から抜かすことも可能だが。」


「なるほどね。即席のメンバーと情報だけで、ここまでの策を考えるなんて…。流石ね」


「これだけは言っておくが、俺の指示に従えば全員の命は保障してやる。」


「ヒュー。かっこいいね!夏!わかった!夏に従うよ!」

猫頭め…

茶化す場じゃないんだが…。まぁ、全員の気は楽になったな


「わ、わかりました!」


「よろしくね。なっちゃん!」


「首席は伊達じゃないわね。六条くん。よろしく頼むわね。」


「あぁ、こちらこそだ」

俺と朝日さんは手を繋いで握手をした


「それと、各自大きめのバッグは持ってくるように頼むぞ」


「ん?そんなに大きの必要かい?」


「あぁ。必要に決まっている!なんせ、これだけ広いダンジョンと大勢の探求者シーカー達だ。拾えるアイテムは拾い尽くして換金だ!」


千冬は呆れた顔で言った

「はぁー。なっちゃんが1番現金なやつよね。」


「フフフッ。そうだね!」


「フッ。そうですね。」


「まったく。」


全員が俺の方を見て笑っていた


「よーし決まったなー!1班班長【嵐山】、2班班長【山城やましろ】、3班班長【高橋たかはし】、4班班長【雷豪らいごう】、5班班長【剣崎けんさき】、6班班長【六条】、7班班長【弓島ゆみしま】だ!校外学習ではそれぞれの班長がパーティーメンバーとなって攻略してもらう!安全第一を忘れずに攻略するように!」


「はーい!」

全員が返事をすると同時に授業終了のチャイムが鳴った


俺は帰りの準備をして千冬の元に向かった

「千冬、行くぞ」


「はーい!どこ行く?渋谷?原宿?新大久保?」


その姿を見ていた朝日さんが声をかけてきた

「あなた達2人ほんとに仲がいいのね。どこかに行くのかしら?」


朝日さん。さっきの班の件で随分と距離が縮まったものだな…

「あぁ。ダンジョンの買い物だ。渋谷と銀座にな。」


「へぇー。なら途中までご一緒しても?」


「俺は別に構わないぞ」


「私も大歓迎よ!」


そして俺達3人は最寄りの駅に向かった


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