第9話 夏と放課後
この日の授業は全て終わり帰りのHRの時間となった
「それじゃ、来週は校外学習だからな!各自持ち物と必要なものはパソコンに送っておくからチェックするように!それと国役所で探求者登録していないものはしておくように!以上だ!気をつけて帰るんだぞ!」
「さてと。」
俺は荷物をまとめ下校の準備をした
すると、千冬とその友達1人が俺の元へと向かってきた
「なっちゃん!こちら、梵 一恵ちゃん。ねー、今日買い物して帰ろうよ!」
「唐突だな。俺は六条 夏だ。よろしく。」
「よ、よろしくおねがいします。」
「そ、そんなに硬くならないでくれ。同級生だしな。」
「そ、そうですね。あ、そうだね…」
「で、そんな梵さんと2人で買い物に行くのか?なら、俺は先に帰るとするかな…」
「ちーがーうー。なっちゃんも一緒に行くの!!」
「なんでそうなる!ましてや女子2人に男子1人じゃ、目立つだろう!絶対に行かんぞ!!」
「あ、なら俺も行っていい?」
な、横槍を入れやがって!誰だ!!
俺が振り向くとそこには、スーパー陽キャマン猫頭がいた
「え、猫頭くんも来てくれるの!いいよね?梵?」
「私は別に誰でも…」
「おいおい、まて。なんで猫頭も来るんだよ。」
「ダメかな…?買い物って校外学習のでしょ?だったら俺もと思ったんだけど…。」
「ぜーんぜん。ウェルカムだよー。なっちゃんは気にしなくていいからね!よし!4人で行こー!」
おいっ。
気にしなくていいのに、俺が行くことは確定なのかよ…
「はぁー。まぁいいか。たまにはな。それで、どこに行くんだ?」
「もちろん、下北沢でしょ!探求者の装備なら下北沢が1番安い!はず!」
「下北沢か…。ちなみにだが、国役所によってもいいか?」
「あ、私まだ探求者登録まだなんでついでによって欲しかったです。」
「俺もまだなんだよね!なら、一緒に登録しよっか!」
「はい!おねがいします!」
この世は陽キャしかいないのか…
まぁ、いい。昨日の余ったアイテムを換金しに行くついでと考えればいいだけだ…
「全員直接行くのか?俺は家に取り行く物があるから一旦帰りたいんだが…」
「そのままのつもりだったけどどうしよっか。夏の家は駅とは逆方向?」
「そうだ。歩いて30分くらいだから先に下北沢駅にいてくれるか?後から追いかけるからさ。」
「了解!じゃ、3人で先に行こうか!」
「ダメ!」
ん?今なんて?
「ダメに決まってるでしょ!なっちゃんが逃げる可能性があるため、私がついていきます!」
「おいおい、俺をなんだと思っている…」
「フフフ。じゃ、一青さんにお願いして、梵さんと俺で先に行ってようか!」
「そうですね。では、駅でまた。」
「あ、そうだ!はぐれた時の為に番号交換しとこうか!」
でた、スーパー陽キャマン…
「あー。まぁ、じゃあ。」
「っよし!これでオッケーだね!じゃ、またあとでね!行こう梵さん。」
「じゃ、私達も行くわよ!」
「へーへー。」
俺達は一度自宅に帰ってきた
そしてアイテムをカバンに詰めて玄関をでた
「で、どうやって行くのよ!今から駅まで歩いても30分かかるのよ?」
「これで行けばいいだろ?」
俺はバイクを指さした
「その手があったか!ていうか不安…」
不安とはなんだ!
ダンジョンでアイテムが手に入るようになってから車やバイクの安全性は格段にあがった
そのため免許を取れる年齢も下がったのだ
原付自動車、中型自動二輪車は14歳から
大型自動二輪車、普通自動車は16歳から取れるようになった
「安心しろ。安全性だけはたしかだ」
「てか、そもそもいつ免許なんて取ってたの?」
「中3の受験の時だが?」
「え?あんなに必死に勉強しながら免許の勉強もしてたわけ?」
「まさに文武両道だな!」
「それ、文武両道っていうのかしらね。」
…。
「まぁ、いいから乗れよ!ほら!ヘルメット」
千冬にヘルメットを渡し、俺はバイクに手をかざしてエンジンを始動させた
「下北沢駅まで」
『了解しました…。下北沢駅までのルートを検索……片道20分。最短ルートで案内します。』
俺はアクセルを握った
「行くぞ、千冬!しっかり捕まってろよ」
「命預けたわよなっちゃん!いけぇー!!」
自動ルート補正、転倒安全下降装置、自動ブレーキサポート、自動運転サポート、追突時魔法結界サポート
これらが備わった超超超安全バイクに命を預けるとはね…
まぁ、俺がやることといったらギアを変えて、アクセル握るくらいだから、命は預かれないがな
これを言ったらめんどくさいから言わないでおこう
「よし行くぞ!」
俺はアクセルを回して下北沢に向けて発進した
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