光秀に謁見した未来人(歴史の真実)
謁見シリーズ第3弾!
「光秀殿。何やらこの屋敷に戦国武将オタクなる未来人が、謁見を申し出ておりますが」
『何それ?未来人?オタク? まあ良い通してみろっ』
「はっ!」
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『お前か?オタクとかいう未来から来た者というのは?』
「はい、わたくし以前はモーニング娘オタクだったのでありますが、昨年来より戦国武将オタクに鞍替えいたしまして。」
『なんだ?よくわからんが、、』
「でこの度は、オタクと致しまして光秀様に2・3お聞きしたい事がございまして。」
『何なりと申せっ』
「では、お聞きします。わたくし達の時代では光秀様の事が大いに取沙汰されておりまして。」
『ほ~う。それは聞き捨てならん。』
「率直に申し上げます。我が社会では光秀様がなぜに本能寺において信長様を焼き討ちにされたのか、それはもう大騒ぎ。四国との和平を破棄にした恨み、はたまた暴力といじめ。その仕返し。あるいは、秀吉様の暗躍。などなど。どれが有力な真説かと」
『ん?はて?焼き討ち? しとらんよ。わしは。』
「えっ?!」
『あれはな。信長公が、どうしても焼き芋を食べたいと言うんでな。炭で焼いてな、火鉢ごと献上仕ったんじゃ。信長公は『おいしい!おいしい!」と夢中になって食べておった所、お着物の裾が火鉢に垂れておってな。見る間に火の手が上がって、、本能寺ごとじゃ。火消しを呼んだが間に合わず』
「はっ?焼き芋、、」
『そうじゃ。焼き芋』
「しかしながら、このままではすぐさま秀吉様があなた様を成敗しに戻って参ります!」
『来るよ。すぐに』
「すぐにって、、」
『わしと秀ちゃんは仲が良いからな!おいしい焼き芋が出来たから食べるか?と聞いた所、中国征伐取りやめてすぐに戻ると言っておった。奴は猿だから、すぐに戻って来ようぞ。ハハハッ!』
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「お~い!光っちゃ~ん。いるかぁ?!」
「あっ、これはこれは秀吉様。」
「光っちゃんは?」
「たった今であります。光秀様が、秀吉様に差し上げる焼き芋の味見をしておった所、、喉に詰まらせ、、ポックリと、、」
「えっ?、、じゃっ、ワシの天下じゃん。まあ良い、それより先に焼き芋をちょーだい」
「かしこまりました」
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歴史は大きく塗り替えられると知ったオタクであったが、現代に戻り学会に発表した所、、無下にあしらわれたと言う事でございました。
※第1弾「家康に謁見した未来人」(前々作)
第2弾「秀吉に謁見した未来人」(前作)
も宜しかったらご覧くださいませ。
戦国武将、オタク、暴走族、竹の子族一同。礼!
※渾身の連載中小説「カザマンス」(西アフリカの部族闘争物語)もよろしくね!
西アフリカ部族、フランス軍一同。敬礼!