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小説家になろう祝700000作品突破記念短編

掲載日:2019/12/29

たとえば、僕らの脳が突然発達する事なんてなかなか無いけれど、

外付けの補助脳が大半の事をやってくれるようになったら、

人類はその補助脳をどんな感じに扱いこなして、インフレした世界を、

生き抜くのか? 楽しみではないか?

なんかさ、気付いたら小説家になろうの登録小説の数が70万突破なんだって、サルシャ姫、

「どうでもいいですけど、読書するのはやめにしたんですの?」

うん、記念にさ、短編書いて、祝おうと思ったんだ、まあ、小説の数が増えることは、この世界にまたひとつ、新しい感性が登場する事だからね、で、と、どんな短編がいいとおもう? サルシャ姫。

「あのですね、作者が登場人物に聴くことと思いますの?」

そうだね、じゃあ、とりあえず僕の執筆経験から適当に抽出して物語を始めようと思うよ、題して、


『この先不安の一連現象』


2020年、東京オリンピックイヤーに湧く日本に突如として現れた黒い影、

人々は特撮巨大怪獣だと逃げまどう中で首相官邸はスクランブル発進した自衛隊を見て、一方、核爆弾のスイッチを押すアメリカ大統領、それも仕方ない、とりあえずオリンピック会場ごとぶっ飛んでしまうことになったが、この大幅な喪失を埋めるために人類は新たなる発明をした、

それこそが、後頭部ヘッドセット装置、【カンザシ】である。


 人々は、現実の先行き不安にもはや我慢の限界に達していた、それもそのはずである、僕らはどの道、少子化で滅亡する民だと言われているし、中国からはあんな国、気付いたら無くなってるさと言われ、朝鮮半島からは目の敵にされてるといった具合であり、これはもうアメリカから原爆を落とされた日には皆、精神状態の均衡を保つのが難しくなる。


 ということでリアルと現実を結ぶARとかVR技術が流行るかと思ったのだが、それの上位互換である、脳みそに直接映像をリアルタイムで流し込むことのできる夢のヘッドセット端末、カンザシの発明である。

 利用法は簡単、後頭部にセットするだけ、それだけで視覚情報がアップデートされ、人類の視覚上に様々なアプリケーションを表示することが出来る、ためしに時計を表示してみようか、それ!


 デジタル時計が視界にうつる、これこそが皆の願ったVRの進化の果てにある、拡張現実をそのまま落とし込む装置だ、スマートフォンも便利なのだが、文字表示が小さかったり、スライドさせるのが面倒だったり、スマホ首になってしまう危険性があるが、こちらの【カンザシ】は後頭部にセットするだけで、数々のアプリを頭で考えたように操作することが出来る。


 さて、どんなアプリがあるだろうか? 例えば、僕らの視界にうつっているのはバイタル表示、健康状態をリアルタイムで表示してくれる装置があるのだ、頭部に流れる血流などを測定して、心拍数や血圧をはかってくれるから、試しにちょっと走ってみようか、すっすっはっは! 簡単にバイタルが変化する!

また、運動量を即時に表示してくれるし、歩数や移動距離もリアルタイムで表示されるから面白い!

次は、きみのスコア、信用度が表示されるから、信用度を試しに減らしてみようか?


 さて、短い信号のある横断歩道に来たよ、車は来てないみたいだ、よし! こうなったら! 信号無視して移動してやろう! すると!? 君の視界に警告が! 信用度に影響します、信号無視はやめてください! いや、やってやるとも! 信号無視は未だ死せず! はっはっは! やってやった! 信号無視をしてやったともさ! え、なんだって!? 信用度、スコアが減少? あなたのやったことは社会風紀を乱す行為として人類史に記録されました!? だと!? そんな! なんて監視社会だちくしょう! だけど心配はいらない、さあ奉仕活動を始めよう、ゴミ拾いボランティアモードに映りますキュイーン!


 そう、今の世の中、ボランティアを数値化出来る様になった、かくいう私もゴミを拾うことで、先ほど失った信用度を回復させることが出来た、ゴミ拾いで回復できる程度の信号無視ってなんだよって思うかもしれないけど、おれ、これでも2キログラムゴミを拾ってようやく信用を取り戻したから、信用の値、スコアって奴はなかなか解消するのも難しいもんだってこってい、で、と、そろそろ、休憩したいな、ゴミはそこの自販機のごみ箱に捨ててって、おい! ちょっとまて! ゴミ捨てたら、スコアがまた減少したぞ! なんだと? 持っているゴミを持ちかえらず現地に捨てることは不法投棄と同罪です! だと!? おれの2キログラムのゴミがそんなに不快だったのか!? けっ! 余計にスコアが下がったわ! むかつくから、自販機でジュース買うわ!


 さて自販機でジュースを買う際も、もう小銭なんかいらない、【カンザシ】が代替の処理をしてくれるから、今ある預金残高から自動で汲み取って、自分の電界を介してボタン操作と連動して、代金支払いをしてくれる、これで人類は財布の必要が無くなったし、いちいちスマホをかざす必要も無くなったってことだ。 やれやれ、そして俺はジュースを飲む、血糖値が上昇するのがリアルタイムで視界にうつされて分かる、これで糖尿病の御仁もバイタルの不安を可視化出来るってわけだが、そうだな、そろそろ、この文明の進んだ現実の中をもう少し彷徨ってみるか、ってあの自動掃除機の野郎が移動してやがる、よくかんがえたら、こいつに2キログラムのゴミを渡したら、法律上なんの問題も無く、スコアにも傷を残さずに済んだってのに畜生、この野郎、今頃になって現れやがって、と、そんなことはどうでもいいか、とりあえず、家に帰るってんで、バス亭までの経路ナビゲーションシステムを起動して、矢印通りに道を歩くぜ、これこそ近未来ってやつだな!


 バス亭に来たし、並んでる人並みをある程度見定めようかと思ったけど、今は少子化、そんなにバスを利用する客もいねえ、そしてバスの待ち時間の間、とりあえず小説でも読むことにするか、今現在は小説家になろうを視界にブラウジングする最新鋭のライフハック機能でいつでもどこでも小説を読める具合で、そして、小説家になろうに登録されてる作品数は遂に70億タイトルを越えた、なんでだと思う?

2019年末にやっとこさ70万の作品数だった小説家になろう界隈も発展したのさ、カンザシによって。


 小説というジャンルが再びよく燃えるようになった理由はカンザシによる想起の文書化によるものがでかい、いままでせいぜい一分間に100字程度のペースだった人類が、想起するイメージを全て文章に紐づけながら、ネット上にある膨大な情報と掛け合わせて、思考するパターンがまさに情報爆発を産んで、一分間に1000字くらいが凡人でも可能になったわけであって、更にいうと、もうちょっとすげえプロ作家は、一分間に一万字書けるらしい、さらにもっと凄いことをする輩も生まれ始めたから、とりあえず、バスが来たんで、今度はバスに乗りながら、いってみるかい? おれたちの未来像をよ!


 バスに乗ったぜ、だが、俺たちの知ってるバスとはもう様変わりしてる、まず運転手がいねえ、そして、バス独特の振動がねえ、そう、無人化して電動化してる、これは蓄電容量の爆発的発展のおかげだ、その技術はこのカンザシにも扱われてるな、とりあえず、動いてるぜ未来はよう!

 で、と先ほどの執筆活動の過熱に関してだが、たとえば、一日あれば、400ページの分厚い小説を、書くことのできる世界ってのを想像してみてくれ、しかもそれに挿絵を脳波自動抽出描画機能によって、量子コンピューターを利用した超AIとの反芻でほぼリアルタイムで動くキャラクターを小説ひとつひとつにつけることが出来るから、正直、情報量の爆発がどれほどのもんか分かるだろ?


 で、と、俺はとりあえず読解まで1万分かかる小説に挑戦することにした。 え? バスに一万分乗るのかって? そんなわけないだろ! 俺は家に帰るまでで20分しか乗る気はないね! 今こうして自動で思考を出力してる時間も、含めて20分だ! どうやって20分で読了一万分の小説を読むのかって? 簡単さ! 俺の感覚を500倍ブーストすりゃあいいんだよ! これこそが、未来の技術! アクセルブーストだ!


 俺たち、アクセルブースト者は大半の野郎共が、体感時間の一分の間に500分くらい何かを読んだり、仮想空間上でアクションすることが出来るのが基本になってる、まあこれはし過ぎると、バックファイアや、下手すれば脳みそ焼き切れることもあるんで、注意しなきゃなんねえけど、それでも、この20分の間に、本来なら300巻以上刊行されるだろう小説を読破することが出来たぜ! ちょっと時間を余らせて感想に長文を乗せちまったが、今の感想芸の大半は現代の小説一巻分くらいのファンアートってのが、二次創作ってのが基本になってるから感想欄が熱いね! さあ、ついたぜ! 俺んちに帰ることにするわ!


 もちろん、バスの決済も普通にカンザシが自動的に行ってくれる、こういう自動徴収のシステムがどこまでも行き届いてるから、コンビニとかでもつかみ取りして適当にカバンに入れて外に出るだけでいいんだぜ、それだけで料金支払われてっから、万引きとかまずいない世界になったってわけよ! え? 犯罪者はカンザシしなけりゃいいって? 馬鹿野郎! カンザシをしてない野郎なんて信用度はゼロどころか、そのまま刑務所行きにもなるぜ! だってそうだろ? もの一つ買うことが出来ない人間になっちまうんだ、そうなったら餓死するしかない、いまどきそんなことを文明社会はゆるさねえから、刑務所に速攻で送る手続きになっていて、カンザシで全ての人間は管理されてるんだってばよ! とか考えながら歩いてたら、家まで来たぜ、もし認知症の人間でも自分の記憶を補助してくれるカンザシを装備していれば、いくらでも迷っても家に帰ってこれるって研究結果で出てるから、正直、このヘッドセット端末はな、補助脳とも同じなんだ、これからもたのむぜ、相棒。


 とりあえず、ボックスから調理された食事を取り出して食べる俺、自動調理機が減量さえストックしておけば、無限に完全栄養食品を提供してくれる時代だから、料理する手間は必要ない、そして、かくいう俺も、小説家になろうの作家の端くれなので、大量の文書管理を始めることになるな、夜の一時間をアクセルブーストして60分を500倍、三万分間みっちり執筆作業と感想返信にあてることになる、まあ、思えば叶う時代だから、タイピングが要らなくなって、出入力のペースが圧倒的になり、記憶しておけるものも、カンザシのバックアップがあれば、いくらでも鮮明化されて思い出せるって具合だから、正直、こいつがない生活なんかしたくないってのが本音だな、まあ、楽しいってことで、この先の未来も、みんなで一緒にぶっ飛んでいこうぜ! 俺たちの未来は明るいんだからな!



 さて、楽しんで頂けただろうか?

未来社会というものはVRやAR、拡張現実をより先鋭化させて、遂に道の分野である脳に対しての直接的なアプローチを試みた、結果として人類は知能を飛躍的に向上させ、情報処理能力を爆発させるわけであるが、僕も君も、アクセルブーストしてる時代に生まれたら、果たしてどうなることやら?


 この先が楽しみですね、なろうが進化していくことを祈ります。

さて、大体、書き切った感じ、

やっぱり慣れない執筆作業だけど、

原点を見つめ直すとなんとなく描けるっていうから、

人間って分からないものだね、

今後ともよろしくです!

あ、暇な時は感想を書くといいのだ!

そうすればみんなハッピーになれるのだ!

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