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犬神の里
初めて感想いただきました。ありがとうございます!
みなさんの意見を参考にして面白いお話にしてまいりますのでよろしくお願いいたします。
まだまだ、前置きが続きますがお付きあい下さいませ。
「ヒトノコよ、ついてまいれ」
犬神様は、小道を滝の方へ歩いていく。あとをついていくと、滝の裏側は洞窟になっていた。
犬神様が、ゆっくり歩きまわれるくらい中は広かった。
真ん中に石で出来たテーブルがあり、陶器で出来た食器が煩雑に置かれていた。
岩壁には、棚のように穴があいていて、表紙の朽ちた本が並んでいた。
昔、人が暮らしていたのが分かる。
「ここに入るのも、しばらくぶりしゃの。懐かしいかぎりじゃ」
「犬神様、ここに住んでいたのですか」
「いんや、ここには我の主が住んでおった」
「えっ! 犬神様の主って創造主とかですかあ」
「ヒトノコよ、お主はおもしろいの~」
犬神様々が顔を近づけ、ニイッと犬歯を見せる。
「我は、魔物よ。神ではない」
まじすか~!
生存確率10パーセント~!