バレンタインでカレカノがチョコの受け渡しをする際こうなればいい~彼氏視点~
「ねぇ、蛍くん」
「あ?」
「今日バレンタインデーでしょ?」
「だっけ?」
そういうと彼女は鞄から何かが入った箱を取り出して
「はい!これ、あげる!バレンタインデーのチョコだよ!」
彼女はこれ見よがしにほれほれとチョコのはいった箱を押し付けてくる、俺チョコ嫌いなのに……
「ごめん。俺チョコ嫌いなんだけど…」と言ってみたものの彼女は
「いいの!受け取ってよ!はやくはやくー!」
と箱を無理やり渡そうとする。
「だからいらないってば!」
というと
「な、なによ…せっかくあんたのために作ってきたのに……グスン」
まて、なんで泣くんだよ、マジめんどい……
「用はそれだけ?俺帰るね」
「グスン……ヒック……ウゥ……………」
その場を立ち去ろうとした、
「け、蛍くんの…バカァァァア!!!」
バコッ(頭に箱が当たる音)
「かはっ!」
彼女がチョコのはいった箱で俺を殴ってきた
そっちがその気なら!
「おりゃ!」
バンッ!(背中に脚が当たる音)
「グハッ!!」
俺はさっきの仕返しにと、彼女の背中に回しげりをお見舞いした。効果抜群だ…
しかも、女らしからぬ声をあげた。
もうちょっと可愛らしげな声が出せないのかね、
そして、彼女が心をこめて作ったチョコはバキバキになってコンクリのうえにばらまかれていた。
「じゃあな」
俺はそれだけ言うとその場を立ち去った。
だってこれから、友達とゲームして、遊ぶんだから。
お前になんか、構ってやる時間なんかねぇんだよ。