表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
82/245

幼女、依頼を受ける

「何があったの?」

「マイちゃんの強烈タックルが炸裂しただけよ」

「マイちゃん?」


 他に誰か居るのかと言った感じで周りをキョロキョロ見回しており目の前にいる蝶のことだとは思い付かない様子。そりゃ蝶が幻獣を吹っ飛ばしましたとか信じらんないよねぇ


「マイちゃんはこの子よ」

「……まるで蝶みたいな人だね」

「人に見えるなら大した脳みそしてるわ」

「やっぱり蝶なんだ。凄いなぁ……お城の外の世界には幻獣より強い蝶もいるんだね」

「いえ、多分マイちゃんぐらいでしょう」


 そのマイちゃんが倒したグリフォンは未だ気絶中みたいだ。死んでないからその内起きるだろうがマイちゃんが居るので起きても問題ない


「しかし単騎で攻めてくるなんて幻獣ってのも頭悪い生物ね」

「種族によるけど魔法使えるぐらいだから頭いいんじゃないかな?何にしても助かって良かったー」

「こんな場所に国なんか建てるからいけないのよ」

「逆だよ、建国した後に森が出来たの」

「そりゃご愁傷様。今まで魔物に滅ぼされなかっただけ凄い事ね」

「まあ幻獣があの森から出てくる事はほとんど無かったからね」


 名前通りに大きな森なら餌に困る事は無い筈だからなぁ……じゃあ何で今回突然襲ってきたのかって話だが、そんなん私に分かる訳が無い。だが姫さんがほとんど無かったって言ったから攻めてきた事もあるって事だ、なら過去に攻められた時の状況が分かれば今回の襲撃も何となく分かるだろう


「前に襲撃を受けた時の状況って分かる?」

「いやぁ……結構昔の話しだし?あーでも当時の資料でもあれば分かるかも」

「なら資料を見に行きましょう」

「いやいやいや、君って冒険者でしょ?義務として応援に行かなきゃ!」

「余計な事だけ知ってるわね……私にはここで姫さんをグリフォンから守ってたって言う大義名分があるじゃない」

「それはそれで勝手に侵入した事で問題になるんだけど」

「すでに目撃者が居るしねぇ……じゃあ友達である貴女にこっそり呼ばれたとか言っておいて」

「ともだち?」

「今日だけね」


 ちぇっ……と残念そうだが拒否はされていないので侵入の件に関しては姫さんがうまい事説明してくれる筈。となると残る問題はグリフォンだな、放っておいてもいいのだが場所が場所なので起きたら面倒な事になってしまう

 マイちゃんに残ってもらうという手もあるのだが、この蝶は拒否るに違いない。


「よし、叩き起こして大人しく待っているように調教しましょう」

「無理無理、相手は幻獣。そこんとこ分かってる?」

「任せなさい。所詮は獣よ、強い者には従うわ」


 ただし相手はマイちゃんだが


「いいマイちゃん?グリフォンが襲って来なくなるまでタックルかますのよ?」

「イチゲキデシトメル」

「仕留めちゃ駄目よ」


 調教が終わったら乗るんだから。過去に乗ってた人物もいるっぽいので乗れないって事はない

 どうやって起こすかだが、ここはやっぱり叩き起こすしかないだろう。という訳で叩ける距離まで近付き奇跡すてっきで頭を叩く


「ちょちょちょっと待って!」

「もう叩いたってば」


 起きちゃいないが……もっと強めに叩かないと起きないみたいだな。持ち手を突き刺す感じで頭に振り下ろす。ゴスッと中々良い手ごたえと共にグリフォンが身じろぎをし、やがて目を覚ました

 寝ぼけているのかしばらくぬぼーっとしていたが、状況を把握したのか勢いよく飛び起きた


「グルアアアアァァァァァァァ!」

「うるせえええぇぇぇぇ!!」

「グァフンッ!?」


 至近距離で大声出した馬鹿野郎にマイちゃんアタックが炸裂して再び吹っ飛ばされた。あー耳がキンキンする……

 今度は気絶しなかったようでヨロヨロ立ち上がりこちらを睨み付けている、様に感じる。とりあえず反抗的な態度じゃなくなるまでマイちゃんに奮闘してもうおう


「マイちゃんゴー」

「オー」


 グリフォンも何度もやられるかと言った様子で応戦してはいるがマイちゃんの速度には着いていけないらしく噛み付こうにも避けられ、爪で引っ掻かこうとしたらカウンターで顎目掛けて体当たりを食らう


「わー……可哀想……」

「ちっちゃいマイちゃんにあの様とか情けないわねぇ」


 しかしあのグリフォンにもプライドなんてものがあるようで何度やられようとマイちゃんには屈する気配が無い。うーむ……


「死ななきゃいいから徹底的にボコっていいわよ」

「オー!」


 妙にやる気があるなマイちゃん……身体は獅子みたいだが一応鳥に分類されるからか?


「おかしいなぁ……幻獣って襲われたらまず助からないって言われる生き物だった気がするんだけど」

「良かったわね、その説は嘘と証明されたじゃない」


 普通は殺されるけどね、私の周りにいる連中がおかしいだけだ。しかしマイちゃんが体当たりかますだけの風景を見続けるのも飽きてきたなぁ……ここまで必死になるほどの問題でも起こっているんだろうかねぇ


………


……



「キュイィ……キュゥン」

「ふはははは!聞いた聞いた?グリフォンってばやたら可愛い声で鳴きおったわ!」

「フハハハー」

「あぁ……こんな大きな身体して泣いちゃって……大丈夫、私は笑ったりしないよ!」


 マイちゃんアタックを繰り返すこと38回、ついにグリフォンが私達に屈した。今や私達に向けるのは敵意ではなく恐怖心のみだ。蝶に負けるとか精神的にも大ダメージを食らった事だろう


「まぁ別にあなたをどうこうするって訳じゃないから安心しなさい」

「グル」

「鳴き声はキュイだろうがボケェ!!」

「ボケー」

「キュイッ!」

「小さい女の子と蝶が幻獣に命令……現実味が薄いね」


 幼女と蝶だもんな、本来ならこの花畑で幼女が蝶を追い掛け回してキャッキャしてるのが普通だ

 調教を終えた所でこちらに向かってくる足音が聞こえる。ようやく兵士が来たのだろうか?空から来たとはいえグリフォンに気付くの遅すぎじゃなかろうか。そもそも警報である鐘の音がなったのに誰も姫さんを避難させに来ないのも変な話だ


「あなた城で扱い悪いんじゃない?」

「うぐ……そりゃまぁ姫なんて飾りだし?兄達がいればこの国は何とかなるもん……」

「何とかなるでしょうけど……まぁいいや、王族の考えなんか一般人の私には分からないわ」

「……一般人?幻獣を調教するような子が?」

「ほら、誰か来たわよ」


 足音の数から察するに二人、座っているグリフォンの向こうにある入り口から来たようで姿は未だ見えない、しかし声は聞こえた


「……これは」

「幻獣……グリフォンっぽいですねぇ」

「いやグリフォンでしょう……困りましたね、姫様は恐らくグリフォンの向こう」

「もう食べられた後でわ?姫様は犠牲になったのだー」

「生きてる!生きてるし!?」

「良かった、ご存命ですね……相手が悪いのですが仕方ありません、お助けしましょう」


 おう……この国にグリフォンを相手にしようなんて者が居たのか。しかも声から察するに両方とも女、恐らく姫さんの侍女だろう


「グリピー、どいてやりなさい。無用な戦闘は避けるべきよ」

「キュイ……」

「グリピーって……何か更に悲しそうに……」

「そうね……ぺけぴーと何か被るから、グリフォンだしンフォで」

「ンフォとか言いにくいよ、というか斬新すぎる」


 キュイキュイキュイキュイ泣きながら横に移動するンフォ、退いた事により姿が見えなかった二人の容姿が見えた。赤髪で短いのと金でクルクル髪のメイド服を着た二人組だ


「ご無事でしたね」

「うん、自分でも無事なのが不思議」

「このグリちゃんは何で襲ってこないんですかぁ?」

「あー……それはこの子のおかげかな?」

「……誰ですか?その方は」

「この子は……名も知らない友達?」


 そういや名乗ってないや、というか姫さんも名乗ってないんだからお相子だろ。わざわざ本名を名乗る必要もないな


「私はドンペリンリン、宜しくね」

「偽名にも程があります」

「ドンペリンリンちゃん宜しくねぇ」

「この娘達は私専属の侍女で赤い方がアリエで黄色い方がハンナ」

「肝心の貴女は何ていうのよ」

「私はミラだよ」


 把握した。しかし名乗りあったのはいいが、どうにも赤い方のメイドが私を不審者扱いしてる風に感じる。さりげなく私と姫さんの間に入って遠ざけているのが良い例だ。やはりドンペリンリンは駄目だったか……


「おや……服が汚れていらっしゃいますね」

「姫さんってば授乳プレイ中に急に抱きしめた挙句白いモノで汚したの」

「姫ェ……」

「いやいやいやいや!?誤解だからね?!」

「姫様が授乳プレイしてるーって叫んでた侍女がいたけど、あれ本当だったんですねぇ」


 幻獣の近くでほのぼの会話してるとかどうなんだろうか、私達に害は無いが普通の人間として少しは恐怖心を持ってもいいと思うが


「それにしても大人しいグリフォンですねぇ……」

「大人しいのは暴力で調教した私達が居る間だけよ、別に人間を襲うなとか言ってないし変なちょっかいかけて殺されても知らないから。ちなみに名前はンフォ」

「ウホ?」

「いいグリフォン……」

「何言ってるの?ハンナ」

「いえべつにぃ?」


 金髪の方は不真面目で赤い方が真面目といったコンビか……性格が真逆のコンビって何か多い気がする、その方が馬が合うのだろうか?まあそれは置いといて……丁度よく侍女が来たのだから大森林の魔物襲撃の資料を持ってきてもらおう


「過去にコリーア大森林から魔物が攻めてきた時の資料とかあるなら持ってきて」

「それは何故?」

「この私が今回の魔物襲撃の原因を考えるため」

「……子供は大人しく避難して下さい」

「失礼ね、私はきっとミラより年上よ」

「うそぉ!?」


 本当だよボケェ……全く信じる様子がないのでこんな時の為のギルドカードを見せた。カードと私を何度か交互に見て納得はしてないが信じた様だ


「冒険者の方でしたか」

「私より4つも上なんだ……」

「これで子供じゃないと証明されたわね、じゃあちゃっちゃか資料を持ってきてちょうだい」

「はぁ……分かりました」

「あ、貴女じゃなくて金髪の方で宜しくー」

「私ですかぁ?」

「えぇ、貴女の方が有能だろうから早く見つけられそうだし」

「へぇ……分かった、任せなさい」


 のんびりした口調から急に偉ぶった態度になった。これがコイツの本来の姿なんだろう、赤い髪の方は私の事を益々怪しい者を見る目になった


「じゃあ資料は私の部屋で見ましょうか」

「分かった、着替えもあればお願い」

「では姫様の幼少期の服をお出ししますね」


 一応姫さんの客人として扱ってはくれるらしい。しかし姫さんの服ってきっと地味な服なんだろうなぁ



☆☆☆☆☆☆



「まぁ……よくお似合いで」

「私、白色って嫌いなのよねぇ」

「ぐぅ……何か悔しい」

「何でよ」

「姫様がそれを身に付けられたのは幼い頃のお披露目会の一回のみです。その時他国の姫君に『何か地味な子……例えばイモが無理してドレス着てるって感じだね!あ、イモいって言葉いいかも、これは流行る……!』と、言われて以来地味な物を御召しになるようになられました」

「どこの国かすぐ分かった。なんかごめん、間違いなく自国の姫だろうから代わりに謝ったとくわ」

「うぅ……いいんです……あの子に悪意は無かったですし」


 現在姫さんの箪笥に入っていたお古のドレスを着用させてもらっている。元々着ていたゴスロリ服は洗ってくれると言われたが断ってリュックに突っ込んだ。姫さんが着ていたらしいドレスは白色でいかにも姫様って感じでヒラヒラしている、ゴスロリも似たようなもんだけど……ちなみにもう着る事は無いしトラウマの服でもあるのでそのままくれると言っていたので有難く貰っておく


「過去の文献をお持ちしました」

「ありがとう、やっぱり早かったわね」

「場所は大体把握してますから」

「この国の者にしては有能よね……顔も普通より良い方だし」

「あ、この二人は私が小さい頃……4才くらいの時かな?無理言って雇ったの。あんまり覚えてないけど」

「私達はある事情で自国から逃げ出したのです。疲労で街道で休んでいた所を偶然通りがかった馬車に乗っていた姫様にお会いしてそのまま色々あって侍女として雇って頂いたのです」


 ほほー、色々ってのがどんなのか分かんないけど姫さんは良い拾い物をしたな。この二人は城の中では一番有能なコンビだと思う


「ちなみにハンナが侍女長になります」

「えっ!?アリエじゃなかったの?」

「ふふん、実は私なんですよぉ」

「どっちでもいいわよ、早速資料を見せて」


 ハンナとやらが見やすい様に綺麗に分けて資料を置いてくれた。ユキほどではないがやっぱり優秀だ。すでに重要な部分だけを抜き出してある様で探す手間も省けた


 ざっと読んだ限り過去に襲われた時の状況としては人間の方が森にちょっかいかけたみたいだ。それはトゥース王国ではなくサード帝国だけど

 どうも幻獣の剥製やら皮やら高額で売れるらしく都合よく幻獣が棲む森が近くにあるため起きた事例っぽい。結局返り討ちにあった模様


「幻獣は金になると」

「幻獣以外にも大精霊目当てで森に侵入した者も少なくありません」

「大精霊とか居んの?」

「まぁ確証はありませんが……どうもあの森を作ったのは大精霊だと当時の文献に書いてあります」


 大精霊がどんなのか聞いてみたところ、精霊の最上位に位置する存在らしい。精霊と違って実体を持ち、私達人間にも見えるそうだ。もちろん魔力も格段に上で、エルフなど一部の種族には神の様に扱われているとの事

 とりあえず大精霊のことは置いておいて……幻獣の素材が高く売れるってことは分かった。じゃあ生きた幻獣はどうなんだろうか


「生きた幻獣……幻獣の子供は高く売れたりしない?」

「幼い頃から躾をすれば飼いならせますので売れますよ、貴族の様に見栄だけは一丁前な方達は是非とも欲しいところでしょう」

「ふーん」

「まあ過去にサード帝国が痛い目にあう様な森から幻獣の子供を攫うような馬鹿は居ないとは思いますが」


 ……居ると思います。具体的には昨日嫌な再会をしたブッサイクな奴が

 昨日言っていた子供が高く売れるってのが幻獣の子供の事だとしたら……というか絶対そうだ。あの腰巾着が失敗した場合牢獄行きなんてリスクある行動を起こす度胸がある訳ない、幻獣なら誘拐しようが罰則なんか無いしな


「あなた達に気になる情報を教えてあげる、昨日の事なんだけど夕食を食べてる時に怪しい連中が居たのよ。で、何か悪巧み的な話をデカイ声でしていたんだけど、どうも子供が高く売れる何ていう内容だったわ」

「子供……まさか、本当に幻獣の子供を攫うような馬鹿がいると?」

「そいつを見た感想としてはかなり有り得るわね。昨日話を聞いて今日こんな感じになってるし」

「……わかりました、こちらでその者を捕らえて尋問してみましょう。特徴を教えて頂けると助かります」

「そうねぇ……普通よりブサイクな奴を片っ端から当たれば見つかるわ。幻獣が襲ってきてるという事はすでに幻獣の子供が捕まってると思っていい、買取手が来るまで酒場辺りで豪遊してんじゃない?」

「ではその様に手配しておきます」

「……私を怪しい者を見る目で見てたのにあっさり信じるのね」

「悪い方では無さそうですので……敵対したら容赦無さそうですが」

「貴女達ってやっぱりこの国に不釣合いなくらい有能そうよねぇ」

「どうも……ところで冒険者である貴女がこんな所でのんびりしている事は姫様を守って頂いたので不問に致しますが、この件に関しまして貴女に依頼を頼みたいです」


 依頼?えー……やだぁ面倒くさい。情報は教えてやったんだからそっちで処理して欲しい。そんな感じの内容を伝えると


「この国の兵では解決するまで魔物の進行をくい止めるのは厳しいのです」

「大丈夫、国境を越えられても超ウルトラスーパーミラクル手強い町が何とかしてくれるわ」

「ごめん……それ恥ずかしいからやめて?」

「やっぱ自国の住民でも恥ずかしいもんなのね」


 ん?アリエとハンナが何やら相談している……どうにかして私をその気にさせようって魂胆だろうけど私にやる気出させたら大したもんですよ


「この額でどうですかぁ?」

「ちょっと高い気もしますが」

「あの子のお仲間はきっと凄い方達と思うんですよぉ……王都まで攻められたら依頼料以上に損害が出ますよー?だったらその方達に食い止めて貰う方がいいです。人命も救えますし」

「……果たしてお仲間が居るのやら」

「居るわよ、実力だけなら最強……には程遠いと最近思い知らされたけど神獣くらいならあっさり倒せる娘達が」

「一応言っておきますが、神獣はくらいと言える様な存在ではありません」


 普通はな、幻獣程度で大騒ぎだもんな……そう考えるとユニクス相手にどうって事なく接してた五丁目の奴等は異常だな


「その様な頼もしい方達なら尚更お願いしたいですね」

「断る。情報は与えたんだからあなた達で何とかなさいよ」

「私達だけで対応出来れば頼んでおりませんよ……」


 そりゃそうだ


「私に羞恥プレイしたんだから聞いてくれてもいいと思うよ、どうせ暇なんでしょ?」

「マイちゃん、ミラにアタック」

「ふおおぉぉぉぉぉっ!?」


 素直に言うことを聞いてくれるマイちゃん。あまりに素直すぎて変な命令は出来ない


「依頼料は3000万ポッケ、これで何とかお願いします」

「……何て?」

「3000万でお願いします、と。ついでに姫様の髪を引っ張るのもやめて欲しいです、禿げると悲惨ですので」

「マイちゃん、やめて差し上げろ」

「ウン」


 3000万……聞いた事無い数字だ。ギルドの依頼でも見る事はまずないだろう……サヨが言ってた金の事はこれかっ!……と言ってもその気になれば稼げそうだけど。そもそも金で動くような私ではない


「引き受けましょう」


 お金で動きました。だって高額だもん……家族が増えた事でやりたい事も出来たし

 引き受けたので依頼を受けた身として私達が何をすればいいのかをとりあえず聞く事にした

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ