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第3話 神との邂逅と設定 (3)

大和(やまと)が両手を前に翳すと、大きな球が出現する。

それは直径1mくらいの巨大な地球、いや、地球儀だった。

地球儀といっても軸や台は無く、風船の様にふんわりと彼女の前に浮いている。

その様は、喜劇王チャプリンがヒトラーを風刺した作品『独裁者』の名シーンを彷彿させる。

いや、それどころか、裸の美女との組合わせなので、更に幻想的でエロチックに二人の眼には映る。

彼女はその地球儀のアメリカ合衆国の位置を、ボタンを押すかの様に軽く触れる。

すると、押されたアメリカの部分が赤く光りだす。

光るのはアメリカ本土だけではない。太平洋上にもぽつぽつと点在している。

ハワイやグアム、それにフィリピンといった植民地も含んでいるらしい。

「これでアメリカ消去のセットは出来ました。宜しいですか?」

「いや、大和様、ちょっと待って下さい。これって部分的に解除出来るのですか?」

将緋斗(まさひと)が慌てて制止する。

「それはどういう事ですか?」

大和は止められたのを、やや不服そうにして訊く。

「アメリカ全部を消去してしまったら、そもそも太平洋戦争の意味が無くなってしまうと思うのです。

だから、ハワイやフィリピンといった島嶼部は残してほしいのです」

「そういう事ですか。ええ、出来ますよ。もう一度その部分に触れれば解除されます」

「では、それでお願いします」

「はい、分かりました」

そこに独司(ひとし)が口を挟む。

「あの~、大和様、そういう事だったら、俺もお願いして良いですか?」

「ええ、どうぞ。 どこを消しますか?」

「俺が消して欲しいのはソ連です。アメリカが物量チートなら、あそこは人海チートだから。

ホント、沼から湧いてくるのかと思うほど兵隊がわらわらと出てくるんだもんな」

「なるほど。ドイツにとっては強敵だよな」

「ああ。もっと早ければ不戦にも出来たかもしれんが、1942年では攻め入ってるからな。

あ、大和様、消すのはソビエト本体ともいえるロシア共和国のみにして下さい」

「へぇ、どうして部分的に?」

将緋斗が不思議に思って訊くと、

「バクー油田のあるアゼルバイジャンを消すわけにはいかない。樺太も残した方が良いよな?」

「ああ、そうだな。さすがドイツ通!」

「へへっ まあな」

友人に誉められ、独司もまんざらではない笑みを浮かべる。

「でも、人海チートという面なら、中国も消した方が良いかもしれない」

将緋斗のこの一言には、さすがの大和も怪訝そうな表情をする。

「そうかもしれませんが、中国には関東軍をはじめ、多くの邦人が居ますよ。

消すとなれば、それらの方も犠牲になってしまいます」

「それは考えない訳ではありません。けれども中国大陸への進出は陸軍の暴走によるところが大きく、

満州の統治は多大な負担となりましたし、涙を呑んですっぱり消した方が良いと思うのです。

そもそも中華思想に凝り固まった連中を従わせようとするのが間違いだったのではと」

「分かりました。では望み通り消す事にしましょう。朝鮮半島はどうしますか?」

「「もちろん綺麗さっぱり消して下さい!」」

将緋斗と独司は声を揃えて即答した。

アメリカに次いでソ連(ロシア)も中国も消しちゃいますw

これで仮想戦記の悪玉トリオ(ルーズベルト、スターリン、毛沢東)が揃って登場しません。

チャーチル一人涙目で、戦局は枢軸側に大きく傾くでしょう。


朝鮮の扱いが酷いですが、作品の仕様がそうなので、これだけは意見を言われても直すつもりはありません。

大っ嫌いです<南朝鮮



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